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2005-10-31

今夜はトークイベントさ

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今夜は、来春シネクイントで公開される立喰師列伝の押井守監督と、売れっ子の行定勲監督らによるトークイベントが。

写真はこれから使うイベント用のハイチェア群。これらに腰掛けてもらうと、最後列からもお顔がバッチリ。型が不揃いなのは、おしゃれカフェの真似さ(ウソ。その場しのぎで買い足していくうちに、この有様)。右手の三脚は、当館の前身〈スペース パート3〉時代からある年代物。その他は青梅の家具店で購入したことが一目でわかると大評判のシロモノ。

※上述のイベントは昨夜のこと。タイマー操作を誤って更新されていなかったのに今頃気づいたが、手直しもせずにそのままUP・・・

2005-10-30

宣伝、ごくろうさま!

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今日は次回ロードショー『アメノナカノ青空』のチラシを、パルコ店頭にて配布。

Photo_125 水色のスポーティな服で統一した宣伝チームの女性陣が、「アメ」にちなんでイチゴミルクのキャンディも一緒に配っています。

Photo_126当館の女性スタッフ達は水色の服を見て、「きっとユニクロよ」とヒソヒソ。まあ、目立てば何だっていいじゃない。ちなみに私は全身ユニクロ男です。

 

2005-10-29

今日は初日さ!(その3)

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Photo_120 舞台挨拶その他もろもろ、何事もなく終了してホッと一息。次回ロードショー『アメノナカノ青空』の配給S社N氏がいらしたので、無理やりお誘いして、一緒にお好み焼の列へ並んでいただきました。一人では恥ずかしいもので。

Photo_121 ←《青空の傘》の下、あくまで映画の宣伝のためにお好み焼を頬張る私達。どちらの作品とも大ヒットしますように!

今日は初日さ!(その2)

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本日、渋谷パルコ前に『カスタムメイド10.30』公開イベントとして、お好み焼の屋台が出現。限定1,030食を無料配布中。

Photo_115この人垣の中で、本日の初日舞台挨拶のゲスト・奥田民生さんと木村カエラさんも食べていらっしゃいました。

Photo_116 Photo_118どうです、美味しそうでしょう! しかもお金がいりません せっかくなので、パルコへ走って下さい! 私だって並びます!

今日は初日さ!(その1)

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このポスターは、私が貼り替えました。最近は男手のないせいもあって、自分でやります。

スタッフに女性ばかりが集まるのは、パルコという場所柄でしょうか?

いいえ、私が二枚目だからです♪

2005-10-28

明日は初日さ!

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シネクイントにて明日から公開の『カスタムメイド10.30』の主演・木村カエラさんが、今週号〈ぴあ〉の表紙に。ウチみたいなミニシアターでは珍しいことなので、記念に載せてみました。

この絵だと、ギターを凶器として敵に立ち向かうアマゾネスみたいだが、実物のカエラ嬢はとっても小柄で可憐な女性でした。

2005-10-27

再び神保町

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出勤前に、またまた神保町を散策。ちょっと古本屋街を徘徊して、どこかで昼飯を食べてから、ゆっくり職場に出向くつもりだった。毎度こんなことができれば、世にも幸せなサラリーマンなのだが。

いつも神保町へは、御茶ノ水駅から歩く。ホームタウン青梅から直通の東京行き特別快速電車に乗る。連日の消防訓練とレイトイベント、初日舞台挨拶の整理券配布で、早朝から深夜まで働きづくめ。睡眠不足が続いたせいか、途中で眠りこけてしまい、あやうく乗り越すところ。

Photo_101 ぼんやりした頭で坂をダラダラと下って行き、ようやく目が覚めてきた頃、神保町に到着。

何軒かの古本屋をひやかすが、欲しいと思う本はどれもこれも高い。映画・演劇専門の矢口書店の棚に、俳優の殿山泰司著『日本女地図』という本が。日本列島津々浦々、その土地の女性の身体的な「地域差」を豊富な実体験を踏まえて「学術的」に論じた本だが、3,500円はおいそれとは手が出しにくい値段で、断念。

Photo_104 ビルの2階から1階に移転したキントト文庫ものぞいてみた。狭くて棚と棚の間の通路を客同士がすれ違えないのは、相変わらず。ここも古き良き「昭和のエロス」関連書籍で充実しているが、やはり「これは!」と思われる本は安くない。

Photo_105 本を諦めて、さぼうる2でランチ。〈ナポリタン〉で有名な店だが、〈ミートソース〉650円にした。私は断固たるミートソース派。

200円追加でコーヒーが付くが、店内には咳き込むくらい煙草の煙が充満しているし、さっそく頁をめくって手に入れた喜びを噛みしめられるような本の収穫はないしで、長居無用の状況から、やめにした。

山盛りのスパゲティとサラダが到着(写真は、やはり恥ずかしくて撮れない・・・)。麺は茹で置きを、注文の都度炒める典型的「喫茶店スパゲティ」スタイル。フォークで巻くそばからポソポソと千切れ落ちてゆく。では、これが不味いかというと、その反対。若き日々にあちこちの喫茶店で食べてきた「青春の味」の完全なる再現。いろいろな学生映画に関ってきたせいか、仲間と喫茶店で長時間ねばって想を練る毎日。その間の私の食事といったら〈ミートソース〉オンリー。

植草甚一ではないが、神保町に来たら何かを買わずには帰れない。せっかくだからアベノスタンプコイン社で50円のメンコを2枚購入。

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この微妙かつラブリーなパチ感覚をエンジョイできる方は、きっと私と仲良しになれそうですね

2005-10-26

青空に近い場所

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Photo_82 渋谷の中で私が一番憩える場所は、東急本店の屋上。「お一人様」のランチタイムや、ちょっと一息入れての缶やペットボトルでのティータイムに最適では?

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少し時間をずらすと誰もいないことが多く、青空を独り占めした気分。

昔から高いところが好き。育った立川の街にはデパートが林立していて、60年代にはどの屋上にも、趣向を凝らした遊園地があった。それぞれの屋上からお互いを見比べることができ、「今度はあっち!」と親にねだって、ハシゴすることもしばしば。

何より楽しかったのは望遠鏡。コインを入れると、数分間見ることができた。子供だった私は瓶入りのコカコーラを飲みながら、近くの映画館の看板や、米軍基地から空に飛び立つ飛行機やヘリコプターを眺めたものだ。

いつの間にか、どのデパートからも遊園地や望遠鏡は消えてしまった。それどころか、下を見渡すことさえできない構造になっているところばかり。世の中が荒廃してきたことと無関係ではあるまい。

それでも、ここ東急の屋上は緑豊かで、西武ほど殺風景ではないし、立ち入ることさえ禁じているパルコより、はるかに良心的。

時には面白い物を発見することもあるし。

Photo_86 ←セミの抜け殻。今頃、ご本人は天国で鳴いているのだろうか・・・

2005-10-23

私はコギャル?!

世の中に占いというものは数々あれど、〈妖怪占い〉というのは初耳。スタッフO嬢が『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪占い』という本を持ってきて、皆を占ってくれたのだ。

横に西暦、縦に月が並んだ表があって、自分の生まれた年と月が交わったところにある数字に生まれた日の数字を足して、自分の妖怪を読み取る。それによると、私は〈猫娘〉なのだそうだ。

〈猫娘〉タイプの特徴として記載されていたのは、長所が憎めない存在・甘えん坊で人好き・にぎやかで楽しい人気者、短所が自分勝手・八方美人・怒らせると一気に凶暴化・恨みを根に持つ・したたか・反省なし。向いている職業はコンパニオンで、開運ファッションはハーフパンツに生足(露出度高いほど魅力倍増)、金銭運はおごられ上手、一発勝負のギャンブルにも強い。飲むと下半身全開で走り回る。同じ〈猫娘〉の有名人はダイアナ皇太子妃、横山ノック、安達祐実、たこ八郎。とにかく自分勝手なコギャルタイプで、何をしても許される得な性格とのこと。

ウーム、まったく当たっていないような気がする。何をしても許される得な性格でないことだけは確か。それにしても自分が〈猫娘〉とは。他のスタッフは〈悪魔くん〉とか〈吸血鬼エリート〉とか、かっこいい妖怪ばかりで、うらやましい限り。

占いとは違うのかもしれないが、血液型による性格分類というものがある。まったく信じていないが。ちなみに私はA型なのに、他人から「B型?」と言われ続けて久しい。B型=問題児といった図式が世間にあるらしい。これはB型の人にとっても私にとっても、偏見以外の何ものでもない!

Typeb01_1ところで、シネクイントでは新春に『B型の彼氏』をロードショー。B型の男に振り回されるA型の女の子のお話。近く開催される東京国際映画祭でも上映されるが、その前売券はわずか45秒で売り切れるほどの大人気。

これが『AB型の彼氏』だったら、どうなのだろう? あるいは『A型の彼女』だったら? やはり映画としてはB型が一番インパクトがあるし、タイトルだけで「これは面白そうだ!」と想像力をかきたてられる。現に当館もこのタイトルで半ば上映を決めてしまった経緯が。信じていないと思いながらも、すっかり血液型性格分類に毒されてしまっているらしい。この分類を考えついた人はエライ。たんまり儲けたに違いない。〈妖怪占い〉ではどんな妖怪に属するのかな?

051023_190701_001   ←自分はこういうタイプだと思い込んでいたのだが・・・

2005-10-21

映画看板の街

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ホームタウン青梅は映画館もないのに、なぜか街中が看板だらけ。

今朝、通勤の際、看板が替わっているのに気づいた。

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チャップリンの『街の灯』の翻案《イヤミはひとり風のなか》は、赤塚不二夫の『おそ松くん』の中でも特に好きな一編! この映画が存在するなら、ぜひシネクイントでかけてみたいな。

2005-10-18

あなたの心に

休日。立川で『シン・シティ』を観る。すっかり老けたルトガー・ハウアーに驚く。実は彼のファン。『ブレードランナー』『ナイトホークス』も良いが、聖なる酔っ払いの伝説はマイ・フェイバリットムービー。鮮烈な印象をスクリーンに焼き付けた役者は、早死にした方が得策?

観終わったら、ちょうど昼食時。でも、この映画の毒気に当てられたせいか、食欲皆無。雨なので街をほっつき歩く気にもなれず、とりあえず行きつけの蕎麦屋へ。

店内には中年サラリーマンが一人、カレー南蛮を啜っていた。カレーと出汁の入り混じった匂いに、食欲がムクムク。同じものを頼もうと思ったが、ちょっと決まりが悪い。いつもの〈蕎麦屋で一杯〉コースにした。

中ぶりの鉢に盛られた漬物、焼き味噌、季節の野菜の天麩羅、せいろ、さらにいくつかのメニューの中からもう一品選べる。今日は〈合鴨のたたき〉に。それと日本酒一合で1,900円。安いのか、高いのか? 私には、たまの贅沢。

先客も出て行き、私一人。図書館で借りた『林芙美子集』を取り出し、読みかけの『浮雲』の頁をめくる。成瀬巳喜男監督による映画も傑作だが、原作の方がよりドラマチックな起伏があって、やめられない。

そのうち、酒と料理が運ばれてきた。ガラス越しに雨の往来を眺めつつ、ぽつんと独りぼっちで呑んでいたら、すっかり寛いでしまった。心がリセットされた気分。こんなにはとても食べ切れないと思いながら、完食してしまうのはいつものこと。葱の天麩羅は初めて食べたが、噛むと甘い汁がジュワーと口中に溢れて、他のどれよりも美味い。身だけでなく舌も肥えていないせいか、こういったものが一番口に合う。

帰り道、駅構内の安売りCDショップをのぞく。「すべて本人歌唱」とわざわざ断り書きの付いた『青春フォーク伝説』980円を購入。中山千夏のあなたの心にが入っていたから。60年代後半、私が小学校1~2年の頃にヒットしていた曲で、それこそ「街中に流れていた」という表現がピッタリ。清々しくて、子供の耳にも親しみやすいところが気に入っていた。

ある日のこと、学校からの帰り道、同じ団地の女の子と一緒だった。いろいろしゃべっているうちに、私がこの歌が好きなことに話題が及んだのだろう、女の子は私に歌って聴かせてくれた。その後、何度か彼女と帰ったが、その都度『あなたの心に』を歌ってくれた。私も唱和すれば、幼き日の想い出として、木下恵介の映画みたいになったのかもしれないが、一方的に聴かされただけだ。

高学年になったら、さすがに一緒には帰らなくなった。だが、ある日の帰り道、振り返ったら彼女がニッコリ微笑んでいた。私は何とも照れくさくなって、「目をつむって歩けるか?」と言ったら、彼女は素直に目をつぶって後をついてきた。しっかり目を閉じていることを誇示した彼女の顔はシワクチャ。私はそんな彼女を振り返りながら歩いた。ここで彼女が『あなたの心に』を再び歌っていたら、話としては完璧なのだが、そんなことはなかった。

彼女は私に最初に好意を示してくれた女性だった。「モテる」という定義は、女性全体からではなく、必ず自分のようなタイプに好意を持ってくれる特定の範囲内に限られると、何かで読んだ。その範囲内では私にさえ、かつて何人かいた。女性が星の数ほどいるなら、趣味嗜好も星の数ということだろう。

駅のホームで、買ったばかりの『青春フォーク伝説』を開封。さっそくCDプレーヤーにセットして、イヤホーンで聴いてみた。

昭和の風がホームを吹き抜けた。

Photo_108 ←行きつけの蕎麦屋の外観。最近の趣味は盗撮?

2005-10-17

寄り道

寄り道

本社が少し遠くに移転した。

日々の会議等での行き帰りは、お散歩気分。そう思わないと、片道20分の距離はつらい。

通り道から、ちょっと横に逸れると鍋島松涛公園。

今日は寄り道して、写真撮影。

シベールの日曜日という、冬枯れた公園のシーンが印象的な映画があった。

それとは比べられないが、雨の日のこの公園もなかなか風情が。

Sinn_1 私の他は誰もいない。渋谷の街にいて、たった一人という空間に身を置けたのは初めて?

前はよくここでランチタイムを過ごした。でも、夏になって蚊が増え、襲ってくる奴をパチンと潰すと、誰のものかわからない血が掌にこびり付いた。それが気持ち悪くて、しばらく敬遠していた。

Photo_61 いよいよ落ち葉の季節。そろそろランチを再開するとしよう。

←久々に見かけたカタツムリ。ウーム、食べる人の気が知れない・・・

2005-10-15

青空の傘

青空の傘

せっかく秋晴れの日が続いていたのに、夕方から雨。明日から、しばらく天気が悪いら しい。

これは愛用の傘。ちょっと前の日記でも書いたが、12月公開のアメノナカノ青空で使われていたものと同じ。

表が黒い布地なので、雨の日にこっそり自分だけ青空を楽しめる。

どこかに忘れてきませんように。

2005-10-13

浅草再訪記

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前々回の日記に「いつも独りぼっちなので写真も撮れない」と書いたら、代理店S社のW氏が浅草散策に誘ってくれた。

実は陽の長い夏の夕方、仕事帰りに出向くプランだったが、なかなか実現せず、いざ決行となったら、すでに秋。W氏と待ち合わせて地下鉄で浅草に着くと、6時半前というのに外は真っ暗。黄昏の街をしみじみ歩きたかったのだが、残念。 

←大提灯の下にいる二枚目は私さ

浅草は10年振り。興行組合の旅行で日光へ行った際、東武電車の始発駅のある浅草松屋が集合場所だったので、早めに着いてブラブラ歩いて以来。それ以前は20代の頃、この地で1年くらい会社勤めをしていた。そのことは後で触れる。

Photo 浅草に着いて、さっそく並木藪蕎麦で腹ごしらえ。〈もりそば〉と〈天麩羅盛り合わせ〉、そして樽酒を少々。満腹しては歩けないので、ちょっと控えめに。店を出てから気がついたのだが、

そばと天麩羅の写真を撮り忘れた━━━!!!

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それから有名な神谷バーで、〈デンキブラン〉をいただく。W氏には俗っぽ過ぎて、ご興味がない様子。私はミーハーなので、無理に誘った。噂に聞いていたが、お味はハッキリいって「マズイ!」の一言。

Photo_43 店を出て、公衆トイレに入ったW氏を待って、吾妻橋の欄干にもたれて川面を眺め、夜風に吹かれた。橋は妙な色に塗られて、すっかり観光地化しており、興ざめ。

  浅草で働いていた頃、休憩時間の都度、この橋の上で物思いに耽った。別に身投げしようとか思いつめていたわけではない。ドストエフスキーの『白夜』という小説が好きで、この吾妻橋を舞台に映画へ翻案できないかと、橋の上で日々構想を練っていた。あるいは小説のように、悲しみに沈んだ可憐な女性と橋の上で出会うことを夢見ていたのかもしれない。『白夜』にはヴィスコンティやブレッソンの名作がある。残念ながらわが国での映画化はまだ。誰かチャレンジしてくれないものか。

Jyoukei その後、しばし散策。相変わらず浅草は夜が早い。まだ8時前なのに、どこもかしこも店仕舞い。私が働いていた当時の印象もゴーストタウン。特に冬の浅草は侘しくも灰色の世界。わずな彩りと言えば、六区の通りのあちらこちらで行われている石油缶に木片を放り込んでの焚き火。その仄かな橙色を囲んで幽霊のような客引きの男達がいつもたむろしていた。色彩のなさは、街を闊歩する若い女性達の姿が他のどの街よりも少ないせいかもしれない。雨の日になると、仕事にあぶれた山谷の労働者が濡れるのもかまわず、必ずどこかの道端で酔いつぶれていた。私にとって浅草イコール敗残の街。

Photo_6 そんな印象は当時の私の境遇から来たのかもしれない。20代前半だった私は、インディーズの映画会社で映画化できそうな小説を読まされ、プロット(あらすじ)に書き直す仕事でわずかばかりの収入を得ていた。シナリオの仕事なんてどこにもない。キャリアを日活でスタートさせたのは失敗だったと思い始めていた。ロマンポルノ斜陽。アニメ業界の潜り込んだ方がまだ書く場はあったのかもしれないが、アニメ特有の「向日性」は私には無縁だった。末枯れた情景、男と女のいる閉めきった部屋の饐えた匂いに拘っていた。

どういう経緯だったのか、浅草で働くことになる直前、新城卓監督から電話をいただいた。井上梅次監督が東宝で映画を撮ることになり、シナリオ執筆の助っ人を探しているから、すぐ行けとのこと。私は成城の東宝撮影所に駆けつけた。チャンス到来! 天下の東宝でシナリオの共作者として万が一クレジットされることにでもなれば、大した実績だ!

だが、その企画自体がすでにポシャっていたらしく、面会を求めた企画室長だか何だかの肩書きのお方は、私が何も知らずに来たことに呆れていた。どうも話が行き違っていたようだ。その帰り道、私は絶望のあまり、駅で求人誌を買い求めた。

Photo_3 そこには浅草演芸ホールと浅草フランス座を経営する老舗の興行会社が事務員を募集している旨の記載があった。さっそく面接に行ったら、階段にまで求職者が列をなしていた。半分あきらめていたら、何のことはない、あっさり採用。理由は私が作家志望だったから。前任者はタップダンスの上手な芸人志望。芸人では渥美清や萩本欽一ら、作家では井上ひさしらを輩出した会社だけあって、その卵を採るのが伝統らしい。北野武がここでエレベーターボーイをしていたことも知られている。まあ、私が勤めた頃は、在りし日の華やかな面影はどこにもなかったが。

話は浅草散策に戻る。その後、三軒目の店へ。トンカツと日本酒で「小津安二郎しよう!」ということになり、トンカツが美味いという店にW氏が電話を入れるが、まもなく閉店時間とのこと。しかたなく天丼が美味い店に変更。店の名前は・・・ウーム、忘れた!!!

Photo_4Photo_5いろいろ食べてお酒を呑み、〆に海老や穴子が豪勢にのった天丼を食べた。ちっとも脂っこくなくてスルスル胃に収まった。すっかり酔っ払っていたらしく、つまみ類の写真は撮ったのだが、

肝心の主役・天丼様の写真を撮り忘れた━━━!!!

それにしても、この店に入って2時間あまり、我々を除くと客はゼロのまま。あんなに天丼が美味しかったのに。浅草の活気のなさは、私が働いていた当時とちっとも変わっていない。

その後、W氏に田原町の駅まで送ってもらって帰途へ。W氏はここから自宅まで10分、私は2時間・・・。

そうそう、田原町の駅には想い出が。ある時、親しくなった踊り子のお姐さんが「一緒に帰りましょ」と誘ってくれた。劇場を一緒に出るのはまずいので、駅のホームで待ち合わせた。私よりチョイ年上の華奢で可憐な妖精のような女性で、私はこれから繰り広げら れるであろう甘美な時に思いを馳せ、心ときめいていた。

Q_5 だが、ホームに現れて私に笑いかけたのは、まったくの別人。正確に書けばご本人なのだが、舞台用の化粧顔と素顔との落差は数億光年にも及んだ。

地下鉄の中で何を話したのだろう? 憶えていることと言えば、女性はバケモノならぬバケルモノだという衝撃だけ。当然、その夜は何ひとつロマンポルノの題材は生まれ得なかった。それにしても、女性のスッピン顔くらいで動揺するとは・・・。

振り返れば、不器用で純情な青春だった。

2005-10-12

初公開!シネクイントの事務所

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ここがシネクイントの事務所です。 真ん中が私の席。二人の女性スタッフに挟まれ、働いております。

                                                                             Photo_182 Photo_183

私のデスクには数々の資料が置かれ、壁にはこのようなポスターが貼られています。

 

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風祭ゆきさんからの年賀状は私の宝物。トークショーのゲストにいらしていただきました。

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最後に私のデスクにあるマスコットです。                                                                                             

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以上、女性スタッフ達は「もう、慣れた・・・」と言っております。

2005-10-11

あれま!のリニューアル

突然シネクイント支配人日記》が今回よりブログに進化!!!!!

これまでのような日記とは名ばかりのコラムめいた長文に、紙媒体ならともかく、ネットでは限界を感じていた。画像も載せられるので、文章もシェイプアップされて、ずっと伝わりやすくなるはず。とにかく以前のものは、とにかく長━━━いという指摘が多かった。私みたいな活字人間にはちっともそう思えないのだが、PCではアナログだったかも。

※ちなみに以前の日記はバックナンバーから

プロフィールのところにあるネクタイで自分の首を締めているメガネの私らしき怪人は、広報担当T女史の描き下ろし。新たに加えたサブタイトルも、インパクト勝負でアクセスを増やす方便で、番組担当Tのアイディア。〈自虐の詩〉というタイトル案だったが、同名のマンガもあっていろいろ問題が。ちょっとアレンジしようということになり、私は〈自虐テロ〉にしたかったのだが、このご時世、いくら何でも不穏過ぎるということで、自虐のソナタに落ち着く。それにしても、私の文章はマゾ的傾向があるのだろうか? 本人は小粋で小洒落た内容のつもりなのだが。

S_1 さて、よそのブログをのぞくと、美味しそうな料理の画像がてんこ盛り。さっそく真似をしようと、休日に神保町へ出向き、名高いスヰートポーヅの餃子を食べた。中皿(12個)724円とビール中瓶472円。細長く包んだ餃子で、ニンニク臭のない淡白な味わいがとっても気に入った。

だが、皿が運ばれて、いざ携帯電話のカメラで撮影しようとなると、とてもじゃないがずかしくてできない。きっとブログに料理の画像を載せられるのは、みんなでワイワイ楽しく食べている連中だ。プライベートでは独りぼっちの行動パターンばかりの私には、ちょっとばかり勇気が必要。

くじけた理由は、ビールを飲んでいるのが私だけだったこともある。2時を回って、店内はガラガラ。4人がけのテーブルを占領して、ビールと餃子でくつろぐはずだった。

でも、それは束の間。店員の「相席でよろしければ」のセリフに誘導され、すぐさま私のテーブルは満席。しかも全員があっぱれな中年男!私も同類ですが・・・

ただ、私と違うのは、どいつもこいつも餃子にご飯と味噌汁をプラスしていること。

①やっぱ、餃子にはビールでしょう! 

②今日は平日だが、私には休日だもん・・・

自分の中で大義名分をリストアップしても、平日の昼間からビールを飲むような輩は胡散臭い目で見られて当然。その上、カメラ撮影なんか始めようものなら・・・

051011_195601_2 私は恥ずかしさのあまり、古書店で購入したばかりの『少年マガジン』1967年34号を開き、顔を隠しながらビールを飲んだ。 この年の『少年マガジン』を見かけると、懐かしくてついつい買ってしまう。もう20冊ばかりたまった。ちょうど小学校に上がる前で、親から絵本を与えられるような高尚な情操教育を受けられる家庭環境にいなかった私は、近所の子供達と〈少年マガジン〉を回し読みすることで夢と冒険を満喫し、字まで習い覚え、そうしてこんなに賢くなった。

Photo_59 当時ブームだったウルトラマンやら怪獣やらの特集記事が掲載されているものは数万円とバカ高いが、その他は1,000円~2,000円で買える。 ちなみに九尾の狐と戦うゲゲゲの鬼太郎というキュートな表紙の34号は1,575円

私は38年前のボロボロに変色した古雑誌の陰で、コップのビールを干した。餃子がニンニク抜きなだけに、黄ばんだ紙が放つ乾いたような湿ったような臭気だけが周辺にプンプン。相席のオヤジ達の視線が気になるところ。

でも、雑誌をめくるうちに次々と登場する昔なじみの主人公達の顔ぶれに懐かしいやら嬉しいやら、すっかり心穏やかに。周囲も私と旧友との再会を祝福してくれているような気がして、思わず雑誌から顔を上げた。  

・・・・ウーム、やはり目の前に並んでいたのは(^・^)Chu♪ではなく、( ̄△ ̄#) (;一_一)(ー"ー )ばかり。平日休みの夢見る中年男はどうしても世間から浮き上がり、注がれる視線の冷たさが毎度のことながら身に沁みる。ああ、安住の地は何処に。              

今回は記念すべきブログ化第1回目。売れに売れているという大評判のブログ本、眞鍋某女の『ココだけの話』が客席に忘れてあったので、しばし拝見。しっかり真似してみた。

どうです、いかにもブログしているでしょう~♪

そーとー無理していますが。。。ゼイゼイ・・・

少々はしゃいでみただけ。次回からいつものトーンに戻すとです・・・

ブログになっても、この日記のテーマは以前同様、貧乏孤独苦悩・・・そして、ささやかな慰め。せっかくだから、もっとマメに更新するつもり。これからもよろしくお願いいたします!

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