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2006-03-30

大怪獣 松涛に現わる?! 地方ロケ編③

(前回の続き)

昼過ぎに求職者一行を乗せた車は旅館へ到着。避暑地として知られた場所だが、今はシーズンオフで閑散としていた。

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とてつもなくメルヘンチックな田舎↑

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蕎麦屋とお城も共存↑

空腹だったが、昼食さえ提供されることもなく、直ちにオーナーによる面接、さらに小論文を書かされた。テーマは「温泉旅館の挑戦!」私はかつての就業経験と専門的知識を駆使して、温泉場周辺のストリップ施設の重要性を説いたが、お座敷ストリップの意義について触れるのを失念した。いささか中途半端な点が、どう評価に反映されるのか不安だ。

その後、飲まず食わずのまま大浴場の清掃、宴会場の皿洗い、さらに各部屋の布団敷きの実技試験があった。全科目を終了した頃には、すっかり夜も更けていた。

Tenn_2 私を含めた求職者12名には、暖房も布団もない六畳間一室のみあてがわれ、雑魚寝を強いられた。極端に人見知りするタイプの私は、初対面の中年男の集団(しかもライバル達)にどうしても馴染めず、疲労困憊ではあったが、怪獣ジョウゴンを伴って部屋から抜け出すと、宿泊客に紛れて〈天文台〉なる施設に逃げ込んだ。若くて可憐な女性インストラクターの説明を受けながら、天体望遠鏡で満天の星々を観察。だが、土星の輪や火星の運河にさえ心奪われることなく、過酷だった一日を振り返って深い溜息をついた。ああ、私の運命はどう転がってゆくのだろう? (続く)

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2006-03-29

大怪獣 松涛に現わる?! 地方ロケ編②

(前回の続き)

採用試験の当日、求職者は朝10時に八王子駅南口へ集合させられた。それから旅館の車で現地へ直行。

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同乗していたのは、いかにも温泉旅館の番頭さんに相応しい如才なさそうな中年男数名。私は彼らに打ち勝ち、この職を得る自信はなかった。

すっかり心細くなったが、今さら引き返すことも叶わない。せめて、わが友マンドラに慰めてもらおうと、傍らに置いたカバンを開けてみた。すると、中から見知らぬ小さな怪獣が顔をのぞかせたではないか!

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この怪現象は、効率的な運営を常とする敏腕支配人の性分から、荷物になるのを回避すべく、軽便なミニサイズの怪獣に差し替えたことによるものではない。私の縮み上がった心情を敏感に察知したマンドラが、再び驚天動地のメタモルフォーゼを起こしたとしか言いようがない!

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目の部分にかつての面影が↑

さっそく新怪獣をひっくり返して足の裏を見てみたが、名前は刻まれていなかった。私は現地に到着するまでの2時間余り、考えに考えてジョウゴンと命名。少年の頃に住んでいた団地の隣室の城後家の奥さんの顔と、大きく横に開いた口元の辺りがそっくりだったので。 (続く)

2006-03-26

大怪獣 松涛に現わる?! 地方ロケ編①

(前回の続き)

シネクイントが営業不能となり、私は他に生計の道を求めねばならなくなった。

いろいろ考えあぐねた結果、温泉旅館の番頭さんになることにした。

ネットで検索したら、山梨県の某所で募集中だった。

さっそくマンドラを伴って、かの地へ赴いた。(続く)

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出発前に西友河辺店の宝くじ売り場でスクラッチをしたら、見事にハズれた(同じ数が3つ揃わないとダメなんだとさ)。何だか不吉な予感が・・・。

2006-03-22

大怪獣 松涛に現わる?! ヅラ怪獣編②

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コンビニでチロルチョコマンゴー味とマスクメロン味を発見。

ヅラしいので、ついつい買い食い。

2006-03-21

大怪獣 松涛に現わる?! ヅラ怪獣編①

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嬉しいヅラ!

2006-03-19

大怪獣 松涛に現わる?! 番外編

秋にシネクイントでレイトショー公開される『ヅラ刑事』が完成。初号試写のため、五反田へ出向いた。

感想を率直に書くと、実にくだらない映画。この場合、誉め言葉になるのだろうが。

最大の見せ場は、モト冬樹演じる禿頭刑事がウルトラセブンの必殺技〈アイスラッガー〉よろしく、颯爽とヅラを投げつけて悪人をバッタバッタと打ち倒すところ。これだけでも一見の価値が。

終わって、配給のT社の皆さんと酒宴。さっそく営業ご担当の美女おふたりにヅラ投げポーズを実演していただいた(映画業界を志望される方。配給会社の若手社員は、劇場側の過酷な要求に身を挺して応えなければならぬ義務があることを知っておくべし)。

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  セーノ、「アイヅラッガー!」         あれぇ、何も飛んでこないぞ?

T社のK氏とは『クイーン・コング』以来、久々のお付き合い。あれも実にくだらない映画だったが、悔しいかな、入りがサッパリ。「ふん、時代がついてこれなかっただけさ」とうそぶいて、自分を慰めた。

今は当時より、ゆるーいもの、どーでもいいものを受け入れられる土壌ができているような気が。ちょうど『クイーン・コング』公開の頃は9・11のテロの最中。今は深い諦念の溜息が逆に黒雲を吹き飛ばして、青空のほほーんと広がった感じ? ともかくK氏とは捲土重来を誓い合う。

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↑K氏は『ヅラ刑事』のレイトショーで興収1千万円突破を宣言!

ところで、前回に再会を果たした新生マンドラはどうなったかって? この夜も気づかれることなく、ずっと私の足元に控えていたのです。 

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ヅラで変装しているつもり↑

2006-03-18

大怪獣 松涛に現わる?! 涙の再会編

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(前回の続き)

マンドラを探し求めて、今日も中野を徘徊。

空を飛べるようになった怪獣が潜伏していそうなところは何処か? 例えば空に近い場所、ビルの屋上は?

私は駅南口の〈丸井〉を訪れた。ここの屋上には、昔ながらの遊戯施設があるというので。

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平日のためか、なかなか抜けきれぬ寒さのためか、人の姿はなかった。雨の降り出しそうな灰色の空の下、様々な遊具が時の流れから置き去りにされたみたいに、寂しくひしめき合っていた。

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ここにもマンドラはいなかった。私は片隅のベンチに腰を降ろして、ぼんやりと陰鬱な空を見上げながら過ごした。誰とも口をきくこともなく、また一日が暮れていった。

宵闇の帳が下りると同時に、ぽつりぽつりと雨が降り出した。雨は次第に強くなり、ようやく我に返った私は、立ち上がると遊具の間を抜けてエレベーターへ急いだ。

その時、遊具のひとつに蠢く影を見た。「まさか!」と思って目を凝らすと、ああ、やはりマンドラではないか! 〈モグラたたきゲーム〉の上に覆い被さり、ボコボコに叩かれまくる毎日に怯えて、ブルブル震え続ける哀れなおもちゃのモグラ達を、魔の木槌から身体を張って守ってあげていたのだ!

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しかも、皮膚の色がからに変わっていた。カメレオンのような保護色の能力を身につけたか、パチンコで撃墜される恐怖に蒼ざめていたか、いずれかだった。 (続く)

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↑このブログ、いろいろ物入りでお金がかかる!

2006-03-17

大怪獣 松涛に現わる?! 激闘前夜編④

(前回の続き)

マンドラが潜んでいそうな場所は、どこなのだろう? 渋谷? 銀座? 浅草? 秋葉原? 

いや、中央線沿線、やっぱり中野あたりではないか。怪獣こそ、昭和のサブカルチャーの申し子なので。

というわけで、今日もタイムカードを打刻すると、日がな一日、中野を徘徊して過ごした。 (続く)

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中野ブロードウェイのカレースタンドで『立喰師列伝』のポスターを発見↑

2006-03-16

大怪獣 松涛に現わる?! 激闘前夜編③

(前回の続き)

マンドラがパチンコで撃ち落される前に、何としてでも保護してあげたかった。

シネクイントは床を食べ尽くされ、営業不能。失業状態に陥った私は、毎朝、律義にタイムカードに打刻すると、怪獣の姿を捜し求めて東京の街をひたすら彷徨い歩いた。そして陽が沈み、あらゆるものが闇に溶け込む頃、再びタイムカードに打刻すると、疲れた足を引きずってりマンドラのいない部屋へ帰った。 (続く)

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鍋島松涛公園の池は、灰色の空を不気味に映しているだけだった↑

2006-03-15

大怪獣 松涛に現わる?! 激闘前夜編②

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(前回の続き)

青梅の駅前通りの和菓子屋に、〈名物シネマまんじゅう〉なる貼紙が。さっそく買い求め、おやつに食べたが、なかなかの美味。

ホームタウン青梅は映画看板だらけだったり、饅頭にまで「シネマ」を付けたりと、映画が町おこしの主役。

「映画館もないくせに、いかがなものか」と思ったこともあったが、最近は気にならない。映画館なんかなくたって、人は皆、瞳の奥にスクリーンを持っていて、ささやかな空想や懐かしい想い出を投影して愉しんでいるものだから。青梅の町おこしにおけるもう一本の柱が、「昭和の街」というセピア色のノスタルジーの領域なのも頷ける。 (続く)

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↑ただしマンドラと私が過ごした日々はスクリーン上の幻影ではなく、あくまで真実!

2006-03-14

大怪獣 松涛に現わる?! 激闘前夜編①

(前回の続き)

私の証言から、マンドラは全長がたったの23cmしかないことが判明。

政府は直ちに国家総動員法を施行。全国民にパチンコを配布した。

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当たると、とっても痛い↑

中空を浮遊するマンドラを発見し次第、これで容赦なく撃ち落すことが日本国籍を有する者に義務づけられたのだ。

以来、老いも若きも昼となく夜となく空を見上げては溜息をつくという、ロマンティックかつメランコリックな日々を過ごしている。 (続く)

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今では日本中にこのポスターが↑

2006-03-13

大怪獣 松涛に現わる?! 危機一髪編⑤

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(前回の続き)

スーパーでの買出しの際、店頭の焼き鳥スタンドの美味そうな匂いにつられてしまうのは、私だけだろうか?

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ネギの焦げたところが、何とも美味↑

立ったまま一串100円の焼き鳥を頬張りながら、行方知れずのマンドラのことを想った。

風よ、香ばしい煙を遠くまで運んでおくれ!

マンドラが第2、第3の事件を起こす前に、何としてでも私のところへ戻って欲しかった。 (続く)

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来月8日から公開の『立喰師列伝』に、焼き鳥関係者が登場しないのは残念↑

2006-03-12

大怪獣 松涛に現わる?! 危機一髪編④

(前回の続き)

ムスタファ・アレレ博士の指摘で、マンドラ一度も食事を与えていなかったことに思い至った。

ああ、可哀想なマンドラ。あんなことをしでかしたのも、気がきかぬ私への抗議だったのかもしれない。

罪滅ぼしに、部屋の窓を開け放ってカレーを作った。匂いにつられて帰ってくるかもしれないので。

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カレーを美味しくするポイントは、とにかくタマネギを炒めに炒めること↑

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仕上げにオレンジマーマレード、インスタントコーヒー、さらに一片のチョコレートを加えると、ほんのり文化系の味わいに↑

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ベランダのベンチでカレーを食べた。やっぱりマンドラは帰ってこなかった。 (続く)

2006-03-11

大怪獣 松涛に現わる?! 危機一髪編③

(前回の続き)

地球防衛軍中東支部から、未確認生物学の世界的権威ムスタファ・アレレ博士が訪日。直ちにシネクイントを調査した結果、床のタイルの消失の原因は怪獣マンドラが食べ尽くしたことによるものと判明。行方不明のスタッフOについては、夢中でタイルを咀嚼中のマンドラ気を失って床に臥せっていた彼女まで、うっかり丸呑みしたからに違いないという驚くべき談話を発表した。

「しかし、何故、タイルなんか食べたのでしょう?」私は素朴な疑問を博士にぶつけた。

「腹が空いていたからです。怪獣にとってはタイルも鯛の刺身も同じこと」博士はそう断言すると、慌しく帰国していった。 (続く)

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帝国ホテルのティーラウンジでくつろぐアレレ博士と通訳のボヤーン嬢。二人は宗教上の理由(?)で顔写真の掲載を頑なに拒んだ挙句、タバコに火をつけると巧みに煙幕を張った↑

2006-03-10

大怪獣 松涛に現わる?! 危機一髪編②

(前回の続き)

マンドラ床のタイルスタッフOの行方は、ようとして知れなかった。捜査当局は怪獣撃退へ向けて情報を収集すべく、私の証言を基に作成された似顔絵巷のあちこちに貼り出した。 (続く)

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右側は「ウサギに化けていた」という青梅市民の目撃情報をもとに描かれた↑

2006-03-09

大怪獣 松涛に現わる?! 危機一髪編①

(前回の続き)

息せき切ってシネクイントに到着した私の眼に飛び込んできたものは、まったく驚くべき光景だった!

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何とシネクイントの床のタイルがそっくり消失し、コンクリートがむき出しになっているではないか! そして、私に連絡をくれたスタッフOの姿も、彼女が苦悶のうちに言い残した「怪獣」も消えていた。

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↑ロビーはこんなだったのに・・・!

私は直ちにウルトラ警備隊通報。鍋島松涛公園の池で遭遇した巨大な影の件、さらにバンデラーからマンドラへの唐突な変更・・・いや、変容について、洗いざらい話した。

国会はシネクイントの休館を満場一致で議決。有識者を集めた、今回の怪現象の調査委員会も発足。俄かに日本列島を緊張が走った! (続く)

2006-03-08

大怪獣 松涛に現わる?! 逆襲編④

(前回の続き)

外見はマンドラになってしまったとはいえ、かつて私と篤い友情で結ばれたバンデラーと同一人物(怪物)に違いなかった。休日はいつもどおり一緒に図書館へ行き、私は借りる本を選び、彼はテーブルで静かに絵本を読んだ。

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絵本の好みもバンデラーと同じ↑

図書館の天井からは、幾つもの紙細工の怪獣がぶら下がっていた。マンドラは嬉しそうにそれらを眺めていた。すると・・・!

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突如、マンドラは ガルルルル~!! 雄叫びを上げるなり、 バリバリバリ-ン! 窓ガラスを突き破って飛翔したではないか!

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「マンドラ! お-い、マンドラ!」

私の呼ぶ声が空しく響くばかりで、マンドラは遥か彼方へと飛び去っていった。紙細工の怪獣達の飛ぶ姿を見ているうちに、自らに備わる驚くべき飛行本能が目覚めたのだ!

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しばらくして私の携帯電話が鳴った。シネクイントのスタッフOからだった。

「か、怪獣がシネクイントに・・・!」

「・・・何ぃ、怪獣?!」

「す、すぐ来て・・・ください・・・ウーン(ガクッ)」

「 おい、大丈夫か?! しっかりしろ!」

スタッフOは、二度と答えることはなかった。

私は通勤定期があるのに、さらに500円もプラスして青梅特快より速い〈青梅ライナー東京行き〉に乗り込み、シネクイントへ駆けつけた。ああ、そこで私が見た光景は・・・。 (次回より、いよいよ『シネクイント危機一髪編』へ突入!)

2006-03-07

大怪獣 松涛に現わる?! 逆襲編③

(前回の続き)

バケツの下から現れた怪獣は、色こそ同じリーンだが、形態はまったく別。少年の頃、怪獣博士の異名をとった私でさえ、その存在を知らない。しいて挙げれば、『ウルトラセブン』に登場した冷凍怪獣ガンダーのソフビ玩具のパチモン

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暗闇に長時間放置されたストレスにより、目の部分の変化が顕著だ↑

この驚くべきメタモルフォーゼの要因は、これ以上マルCなしで天下の東映の専属スター怪獣を使用し続けることに身の危険を感じた私の臆病心からくる方便によるものではない。長時間、独りぼっちでバケツに幽閉されていたバンデラーの恐怖心が成せる超常現象なのであった!

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↑ちなみに20数年前の「シナリオ」誌に掲載された美青年時代の私。過労貧困恋の季節の終焉により、ある朝、目覚めたら哀れな中年男に変容していた・・・

私は恐る恐る怪獣の足をつかむと、エイヤっと裏返した。何とそこにはマンドラという、かろうじてバンデラーと似ていなくもない名前が刻まれていた! (続く)

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マンドラ・・・ウーム、曼陀羅を想起させる格調の高いネーミングではないか↑

2006-03-05

大怪獣 松涛に現わる?! 逆襲編②

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Photo_365 銀座で試写の後、歌舞伎座隣のYOUという喫茶店で同僚4人とランチ。この店の〈オムライス〉は美味しいと評判で、テレビや雑誌でもよく紹介されている。食べずに済ますのは、一生の損というもの。前夜、インターネットで場所も確認。もしも当日、別の店でのランチを提案する不遜な輩がいるなら、容赦なく怪星獣バンデラーの餌にするつもりだった。

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ちなみにバンデラーはバケツを被せられ、さらに本の重石と出雲大社の護符までのせられて自室に軟禁中↑

幸いなことに誰一人として私に逆らう者もなく、すんなりYOUへ行けた。正午前だったので、並ばずにテーブルへ案内されたが、それからが長くて待つこと20分余り。期待と興奮と空腹がピークに達した時、ようやく念願の〈オムライス〉にご対面。

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テレビで観たとおり、オムレツ部分はプルプルでフワフワ。中央からスプーンで裂くと、トロリと卵が広がる。口に運ぶと、濃厚な卵黄の味わいに加え、ほのかな生クリームの風味も。ウーム、とっても上品で美味しいが、かの池波正太郎なら「女子供の食い物」と一笑に付すかもしれない。卵の下のケチャップライス部分がごく少量なのも、その印象に輪をかけるばかり。「アフター5」という概念が確立していそうな銀座のOLならいざ知らず、渋谷の長時間労働者には腹持ちの点で問題が。事実、飢えたケダモノのような我々が一皿を平らげるのに要した時間は、たったの数秒。ドリンク込みとは言え、大枚千円の〈オムライス〉が、ほんの一瞬で咀嚼されてしまったのだ。

私の背後にいるバンデラーが怖いのか、バンデラーのことばかり執拗に書き続ける私の精神構造が怖いのか、同席した連中はハッキリとした言葉で非難こそしてこなかった。だが、引き攣った唇の端に君臨しているトマトケチャップの残滓が、量と私の選択眼への真っ赤に燃え上がる不満と憎悪を物語っていた!

帰り道、銀座グルメ通のスタッフTが「ここは美味しい」「あそこも美味しい」とあちこちの店を指し示した。私は敗北感に打ちひしがれ、持っていた傘ギュギューッ!と握り締めた途端、あれま、メリメリと柄が割れてしまったではないか! 

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↑ああ、愛用の〈青空の傘〉があえなくオシャカに・・・

何だか悪い予感に襲われ、「ちょっと用事があるから!」と言い捨てるなり、私は午後からのスケジュールをすべて反故にして、そのまま銀座から青梅の自室に直行。バケツをどかすと、そこには・・・恐るべき進化を遂げたバンデラーの姿があった。 (続く)

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↑こんな怪獣、知らないぞ!

2006-03-02

大怪獣 松涛に現わる?! 逆襲編①

怪星獣バンデラー 鍋島松涛公園の水飲み場にて発見される!

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↑一緒に入っていた手袋&雑誌『男の隠れ家~ぶらり一日文豪生活』は消えていたが・・・

2006-03-01

大怪獣 松涛に現わる?! 来襲編③

(前回の続きの予定でしたが・・・)

都合により、「大怪獣 松涛に現わる?!」シリーズを中断いたします。

アクセス数がジリ貧だとか、「内容的に問題だらけ」との判断で上層部による終了勧告があったとか言うわけではありません。

実は肝心の主役、バンデラー行方不明に!

私がどこかに置き忘れただけですが・・・。

一応、心当たりがありますので、明日にでも捜索活動を開始します。

本人が自分から戻ってきてくれると嬉しいのですが、彼の性格上、私が迎えに来るのをメソメソ待っているものと思われます。

すぐにでも駆けつけ、抱きしめてあげたいのはやまやまですが、周りのスタッフが身動き取れないくらい忙しそうに働いているので、私まで忙しいフリをしなければならず、シネクイントを離れることができません・・・。 

もしも先に見つけてくださった方は、ご一報くださいませ。バンデラー足型色紙をお礼にプレゼントいたします(私のサイン&キスマーク入りさ♪)

とにかく発見でき次第、 人類の存亡に関わる” この驚異のドキュメントを再開いたします。 (きっと続く)

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