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2006-05-30

ヅラ刑事VSウルトラセブン

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当館にて9月レイトショーの『ヅラ刑事』の記者発表が渋谷東急インであったので、さっそく出向いた。実は出演しているドクター中松氏のファン。ご本人も登壇されるということなので、見逃す手はない!

少々遅れて行ったら、悔しいかな、満員で中に入れない。頭越しに覗くと、中松氏は何やら怪しげな発明品、食べることで腸内から禿を防止する〈はげませんべい〉〈痴漢撃退用カツラ〉なるものをお披露目中。

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↑カツラにゴムが付いていて、投げるとビローンと伸びた・・・

会見の終わりに自らそのカツラを被り、登壇者全員に万歳三唱を強要までして、相当ノリが良いと言うか暴走気味の方でした。映画の中でもオーラをギンギンに発揮されているので、私同様の氏のファン(いるよね?)は、ご期待あれ!

この映画には他にも私の好きな俳優が出演。それは堀内正美ときくち英一。お二方とも、皆さんよくご存知だろうから(きっと)、あえてその魅力を書いたりしない。

でも、せっかくだから、きくち英一のことをちょっとだけ書くと『帰ってきたウルトラマン』のスーツアクターとして一世を風靡した(きっと)芸歴の持ち主であり、かの『ウルトラセブン』でも〈ウルトラ警備隊西へ(前後編)〉の時代役でセブンスーツを着用して宇宙ロボット・キングジョーと対決。必殺技〈アイスラッガー〉を炸裂させたことは周知の事実(きっと)。そう、『ヅラ刑事』主演、モト冬樹のヅラ投げ〈モト・ヅラッガー〉の原型を演じた人物でもあるのだ。それなのに今回の記者会見では何故かしら呼ばれていない。

せめて当館での舞台挨拶もしくはイベントには、ぜひとも登場していただきたい! しかし、先日の宣伝会議の席で「きくち英一というビックネームに反応した中年サラリーマン達が会社帰りに大挙して押しかけ、満員札止め間違いなしさ!」とその起用を強く要望したが、「そんなことに反応するのは、あんただけ」とすげなく却下されてしまった。

だが、私はめげない。レイトショーで大ヒットを達成するためには、モト冬樹ときくち英一との火花散るヅラ投げ合戦が絶対に必要! 必ず実現させてみせるので、お楽しみに!

2006-05-29

今日は初日さ!

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『嫌われ松子の一生』の緊急初日舞台挨拶。六本木の劇場での舞台挨拶を終えた後、主演の中谷美紀さんと中島哲也監督がこちらにもお見えに。

突然だったので少々慌てたが、もちろん満席のお客様は大喜び。その模様は近々〈うらクイント〉でもUPの予定。

せっかくだから、中谷さんと監督とご一緒にスタッフの記念撮影でもすれば良かったと、激しく後悔。舞台挨拶では、毎回ワンパターンのアングルばかり。しかも今回はピンボケ気味! いろいろ私の慌て振りが込められた写真で、ごめんなさい!

2006-05-27

天使のくれた時間

休日。と言っても、私には用事ひとつあるわけではない。空虚な時をやり過ごすため、例のごとく電車に乗って立川へ。

図書館でCDを借りて(住民ではないが、いろいろ手を尽くして利用者カードを入手できた)、何軒か古本屋を巡った後は映画館というお決まりのコース。いろいろ迷うが、『アンジェラ』を観た。

ああ、映画の主人公が羨ましい。麗しい天使が私の前にも舞い降りてくれたなら。それが叶わぬならば、せめてその純白の羽だけでも肩に降りかかってくれたなら。

だが、私に降りかかるのは冷たい雨ばかり・・・映画館に入る前に広がっていた5月の青空は、いつの間にか不吉な黒雲に覆い尽くされ、私を追い立てるように大粒の雨を降り注いだ。

傘を持ち合わせていなかった私は容赦なく雨に打たれ、手近な店の扉を潜るしか方途がなかった。それは何処にでも見かけるラーメンのチェーン店で、雨宿りに飛び込むには少々情趣に乏しい。

時刻は午後3時。客はまばらだった。昼食は映画館でコンビニのおにぎりを齧って済ませていたので、小食の身としては一杯のラーメンをたいらげる食欲もなかった。メニューを眺めたが、珈琲なんてあるわけはない。注文を聞きにきた女店員に、小声で生ビールを頼んだ。昼間から飲むのは場違いのような気がして、恥ずかしかった。ついでに5月中はサービス価格100円という餃子も、申し訳程度に追加。女店員は大きな声で「生ビールと餃子ですね!」と復唱した。大柄で鈍重そうな、牛を思わせる中年女だった。おそらく私よりずっと若いのだろう。自分の年齢が疎ましくなるのは、そんな時だ。

古本屋で買ったばかりの本を取り出し、テーブルに置いた。店頭の均一本の棚に並んでいた一冊100円の文庫本と古雑誌ばかり。月刊『太陽』の1975年10月号を開く。〈青春抒情詩集〉という特集。中学生の頃、同じ雑誌を持っていた。当時、室生犀星の有名な『小景異情』という詩とともに見開きで掲載されていた詩人の故郷、金沢の写真に惹かれた。その頁を探す。紙こそ黄ばんでいたが、懐かしい写真に再会。モノクロームで撮られた夕暮れの北陸の城下町。残照にきらめく犀川。両岸にひしめく古風な家並み。侘しく、どこか郷愁をそそる風景だ。

生ビールと餃子が運ばれてきた。喉が渇いていたので、ビールを喉を鳴らして呷った。気持ちが落ち着いてきた。見回せば、どのテーブルにもビールのジョッキがある。客は男ばかり。老人と呼ぶにはまだ間がある、団塊世代のリタイア組といったところか。皆、背を丸めて物静かに本を読みながら、餃子やレバニラをつまみに杯を傾けていた。

外は滝のような豪雨。稲光が閃き、遠雷が轟いた。とりあえずこの場所に飛び込んで良かったと思えてきた。餃子を口に運ぶ。少し油っぽいが、ニンニクを使っていないサッパリした味わいが好ましかった。

皿に残った2つの餃子を、天使の羽が開いたように並べてみた。ひっそりと孤独な私の時間が、大きく深呼吸して羽ばたいた。

2006-05-19

青春の残光

前回、本はもっぱら図書館で借りると書いたが、たまには買うことだってあるさ。先日は『ジム・ジャームッシュ インタビューズ』を2千円で購入。まだ読んでいないが。

なぜ、こんな本を買ったかというと、久々にジム・ジャームッシュの監督作『ブロークン・フラワーズ』を観て、何とも懐かしかったので。映画の内容の方は、若き日の愛人達を次々に訪ねるという、モテなかった私みたいな中年男には無縁の世界なので、ちょっぴり距離を感じてしまったが、観客を無理にくすぐって笑わせようとしない、ユーモラスとシリアスの絶妙な匙加減と、主演のビル・マーレイの途方に暮れたような面構えがとても良かった。「枯れた」とか、「渋い」といった範疇には収まらない、精神的にはちっとも成長しないのに馬齢だけ重ねてしまい、本人ももどうしたらいいのかわからないといった表情。彼の顔を見ていると、私でさえ想像がたくましくなって、物語がいくつも浮かんできそうだ。

20年以上も昔、友人から試写状を譲り受け、彼の主演映画の試写会へ出向いたことがあった。題名は忘れたが、驚くほどつまらない映画だった。その頃のビル・マーレイは「人を食った」というか「傲岸不遜」というか、どうにもこうにも「いけ好かない」顔立だった。うまく歳月とともに何とも言えぬ味が燻り出されてきたものだ。

ちょうどその頃、ジャームッシュ監督も『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』でバリバリに売り出し中。ジョン・セイルズやスパイク・リーの監督作品も日本で公開され、「インディーズ」という言葉が映画にも使われ始め、ハリウッド流に予算をかけなくても面白い映画が撮れることに皆が瞠目し始めた。

映画雑誌にも彼らへのインタビューが頻繁に掲載され、まさにアイドル的扱い。その当時も本を買うお金がなかったので、足繁く本屋に通っては立ち読みした。特にジャームッシュとわが国の森田芳光の発言が、その人物像も含めて抜群に面白く、映画で食べてゆくことが夢だった若い私には、この上ない刺激に。まあ一応、今は映画で食べておりますが・・・。

さっそく、今夜の寝しなに布団の中で『ジム・ジャームッシュ インタビューズ』を読むつもり。ただ、若き日のように刺激を得られるかどうか・・・。そのまま寝入ってしまいませんように。

2006-05-16

しあわせの法則

新聞に『通勤電車で寝てはいけない ―通勤電車と成功の不思議な法則―』という本の広告が載っていた。そこには「通勤時間は長いほうがいい」という一文まで添えられているではないか。

ああ、何て世の遠距離通勤者達の果てしなき道程を明るく照らす感動的な広告なのだ! 私も通勤時間はひたすら長い。時間帯や接続によっては、片道2時間なんてこともザラ。その時間を有意義に使えば、私だって立派な大人になれるかもしれない。そんな希望を抱かせる広告だ。

でも、この本を買うかとなると、別の問題。生まれてこの方、この類の指南本は読んだことがない。せっせと図書館で仕込んでくる通勤用書籍は、ふた昔前の小説か随筆。

最近は〈講談社文芸文庫〉に凝っている。他の文庫本より価格設定が高めなので、もっぱら借りてばかり。今、読んでいるのは川崎長太郎と竜胆寺雄と木山捷平の短編集。

若い方は、これらの作家の名前を知らないかもしれない。どう読んでも広告の本が説く「通勤電車と成功」の法則には当てはまらないとだけ書いておこう。これらの読書に費やされた通勤時間にサンドイッチされた勤務時間は、当然ながら本の内容の影響を蒙る。これが例えば「部下のやる気の引き出し方」とか「お客様を幸せにするサービス心得」とかいったハウツー本を読んだ直後なら、仕事や周囲に好影響を及ぼすのかもしれない。だが、川崎長太郎の私小説、小田原辺りの物置小屋に逼塞し、場末の私娼窟を徘徊しつつ、その暗澹とした交情をみかん箱を机代わりに小説へと仕立てるといった、気ままで浮世離れした世界を電車から引きずったまま職場に登場すると如何なることになるかは、本人より周囲の者が痛切に感じているのだろう。どうもすみません。こんな私と関係なく、快適かつ時代のニーズに合った鑑賞環境を提供できる運営システムの構築と人材の育成こそ当館の課題。あらら、いきなり話が別のところへ。

ところで、前掲の新聞広告より私の気持ちをいっそう明るくするのは、川崎長太郎が60歳を過ぎてから、若い女性ファンと結婚したという事実。この程度の文章では無理を承知で、あえて書こう。ああ、私にも良きことが起こりますように!  

2006-05-09

ザ・プロフェッショナル

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上の写真は尊敬する宣伝マン、A社N氏。昨夜は久々にお目にかかって、築地で弊社映画チームとお酒。以前、氏とは『ドラムライン』でお世話に。

この映画、私の「暗い予想」を覆して大ヒット。振り返れば、N氏の地道かつ創意溢れた宣伝活動に思い及んだ次第。

映画の公開まで、配給会社の宣伝の方とは会議その他で頻繁に顔を突き合わせることに。それでは、劇場にとって良い宣伝プロデューサーって?

いろいろ意見が分かれそうだが、私の場合、その映画が他にも抱えている幾つもの映画の一本でしかないと思わせない人。これがなかなかどうして、皆さんお忙しくて、この按配がうまくいっていないような気が。

それとパルコの場合、地方を含めた店舗催事と映画をジョイントさせることが多いので、折衝の際に生じる様々なトラブルに動じない「大人」の方がありがたい。間に入った劇場側がオタオタするケースが多いのですね、これが。

もちろんN氏は、上述の諸条件なんか当然クリア。『ドラムライン』でも、そのご体型同様、スマートに難所を乗り切っていただいた。

ところで、昨夜の話題のひとつは「健康談義」だったが、嬉しかったのは「夜間に摂取するトマトの効用」についての氏との共通の見解。これが氏の若さの秘訣なのだろう(失礼ながら、実年齢を伺ってちょっとびっくり)。ここ数年来、私も就寝前にトマトジュースを飲んでいるが、生来の蒲柳の質がかなり改善されたみたい。とにかく、滅多なことでは風邪をひかなくなった。皆様も、是非お試しあれ。

2006-05-06

モッコリ

このブログ内には〈アクセス解析〉という機能があって、どこかのサイトから入ってきた場合、URLが表示されることは以前にも書いた。

大半が上映中の作品に関係したサイトからで、最近では押井守監督や韓流スター、『嫌われ松子の一生』関連が多いが、時にはYahoo!やらGoogleやらの検索エンジンにも引っかかる。この場合、様々な映画の題名からたどりついたケースが殆どで(各日記のタイトルが映画の題名にちなんでいるのは、お気づき?)、たまに飲食店名や青梅のタウン情報、立川の映画館情報から入ってくることも。

その中でも変り種で、数も多いのは、何と驚くなかれ「スーパージャイアンツ モッコリ」。去年の暮れの日記で、この話題に少々触れたことが。以来、日々ここから何件も飛んでくる。ちなみにYahoo!「スーパージャイアンツ モッコリ」を検索したところ、当ブログの順位は54番目。決して上位ではないのだが、熱心に読み進んで、ついにここまで到達したに違いない。せっかくだから今回の日記のタイトルを、慣例を破ってズバリ「モッコリにしてみた。これで検索エンジンの上位に食い込み、全国のモッコリ愛好家の皆様の人気サイトになれば、大変嬉しい・・・わけないでしょう!

ところで、件の『スーパージャイアンツ』だが、この作品の監督である石井輝男は、スーパージャイアンツ役の宇津井健に敢えてサポーターなしでタイツをはかせて、思いっきり股間を強調(その雄姿はこちらから)。その甲斐あって、映画こそ子供向けだが、モッコリ観たさにお母さん達が喜び勇んで付き添うことになり、映画は大入り。昭和30年代前半の新東宝の人気シリーズになったのは有名なお話(きっと)。

石井監督には他にも『網走番外地』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『ポルノ時代劇 忘八武士道』『ねじ式』といった快作・怪作が目白押し(ちなみに私のフェバリットムービーは、つげ義春原作のオムニバス『ゲンセンカン主人』。その中でもペーソスに溢れ、岡田奈々が可憐な『池袋百点会』がベスト)。どの作品にも感じられる「映画は見世物なのさ♪」というサービス精神、とっても好きです。そう言えば、生前の石井監督の姿を間近に拝見したことがあった。もう10年以上も昔、電車の中で私のすぐ横に佇んでいた紳士が監督だった。70歳を超えていらしたと思うが、プーンと香水の匂いが漂っていて、その作風同様、とてつもなく艶っぽい方でした。

2006-05-05

五月物語

前回、「出かけるなら、東京の東側」と書いておきながら、休日は近所を散歩して過ごした。連休中はどこも混んでいるだろうし、お金もないし。

ホームタウン青梅は、山や川だけ見ればものすごい人出なのだろうが、基本的には閑散とした田舎町。歩いていても行き逢う人の姿さえない。

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途中、竹林があって、竹の子がニョロニョロ生えていた。せっかくだから失敬しようと引っぱってみたが、ビクともしない。足でグリグリ押したらポキリと折れるかと思ったが、なかなかどうして頑丈で、こちらの足がポキリと折れそう。そのうちシャベルを持ってきてリベンジしてみよう。どこぞの誰かの土地の産物なので、勝手に掘り出すのは立派な犯罪なのかもしれないが。

陽射しがギラギラで、歩いていて汗が吹き出してきた。近くにテレビでも紹介された蕎麦屋があったことを思い出し、山菜のてんぷらとビールを注文して、しばし憩おうと足を向けたら、あれま、店の前に行列が。駐車場もいっぱいなので、相当待たされると思い、しぶしぶ断念。

やむを得ず駅前に引き返し、和菓子屋で〈かしわ餅〉を買う。つぶ餡とこし餡とみそ餡の3個。各130円。蕎麦屋であれこれ飲み食いしていたら、2,000円でお釣りがきたかどうか。得したような、虚しいような気分。

帰ってからほうじ茶を入れ、〈かしわ餅〉を頬張りながらNHKの衛生放送から録画したE・ケストナー原作の映画を2本、『エーミールと探偵たち』『飛ぶ教室』観る。終わったら、もう夜。時が止まったような田舎住まいの身でも、一日はあっという間。

たとえ連休を取ったとしても、「あっという間に終わってしまった・・・」という感慨には変りあるまい。時間の加速化現象は中年を過ぎて、ますます痛烈に実感されること。

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