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2006-06-29

想い出を売る店

休日。梅雨も小休止らしく、空には太陽が輝いていた。近頃はすっかり出不精になってしまったが、せっかくなので散歩に繰り出す。

どこへ行くあてもないのは毎度のこと。とりあえず電車に乗って、いつものように立川へ。さっそくブラブラ歩いてみたが、太陽が強烈! まるで真夏! それでも気力を振り絞って、隣の国立駅までひたすら歩く。

途中、通っていた小学校近くの商店街を抜ける。店名こそ洒落たカタカナ名に変わっていたが、馴染みの肉屋が健在だったので、立ち止まって中をのぞいてみた。小学校の頃は好き嫌いが激しくて、給食のメニューの大半が食べられず、日々空腹状態。学校が退けて友人と遊ぶ合間に、ここのコロッケやメンチカツを買い食いして、何とかしのいでいた。この店の揚げ物はおかずの定番としてよく家族の食卓に並び、幼い頃から食べ慣れてきた。母親が竹の皮の包みを開くと、たちまち鼻腔をくすぐるラードと玉葱の混じった濃厚な香りが懐かしい。

店の主人は肉を加工する機械(名称がわからない)の事故で自分の腕をスライスしたか、メンチにしたかで、ある時から隻腕になっていた。私が小学生の頃は、まだ両方とも付いていた気がする。

ちょうど昼時だったので、久々に食べてみようと奥に声をかけたら、隻腕の店主ではなく若い女性が出てきた。当然ながら代替わりしたのだろう。コロッケはあったが、メンチカツは置いていなかった。もうやめてしまったのかもしれない。コロッケは100円。当時は30円くらいだった記憶が。コロッケ一個というわけにもいかず、ついでに同じ値段のヒレカツをもらう。昔みたいな竹の皮ではなく、コンビニ風に紙袋に包んでからビニールの手提げへ入れてくれた。

それから、昔遊んだ公園前の駄菓子屋兼駄玩具屋でベビースターラーメンも入手。これでかつてのフルコースが完成。今は大人なので、酒屋の自販機で発泡酒も買った。

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↑ありったけの小遣いをつぎ込んだ駄菓子屋と文房具屋。今でも子供達のお金を吸い続け・・・

公園の木陰のベンチに腰を下ろし、コロッケを取り出してみた。当時と形が違う(確か整った楕円形だった)ので不安になったが、やはり味も変わっていた。油がキツイ。かつては具のジャガイモにカレー粉が練り込まれ、子供の口にも合った。肉屋のコロッケに昔の味を守る矜持を期待する方がどうかしていると思い直し、発泡酒でさっさと胃に流し込んだ。

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その後、何軒か古本屋に寄り道して冷房で涼みつつ、国立駅で電車に乗って帰る。駅近くの古本屋の店番の女性が、キスリング描くところの〈モンパルナスのキキ〉みたいに髪をショートカットにしていて可愛いらしかった。目が合ってしまい、年甲斐もなくドキドキする。

また顔が日に焼けた。最近、赤ら顔をよく指摘されるのだが、何とも返答に困る。まあ、「散歩焼け」とでも言っておこうか。

2006-06-27

未知との遭遇

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存在こそ知っていたが、未体験だったサバカレー缶。新宿駅のキヨスクで200円で売っていた。さっそく購入し、翌日の朝食に。

不味くはなかったが、案の定クセが。ちょっとでも冷めたら生臭くて食べられないかもしれない。

でも、何故このようなものが駅で売られているのだろう? 姉妹品らしきイワシカレー缶とともにカップ酒の隣に並んでいた。旅中の酒のつまみにということか? オイルサーディンなんかと違って魚肉メインではないし、何より列車内で缶を開けたら、カレーとサバの臭気プンプンで顰蹙ものだと思うが。

それはともかくカレーは腹持ちが良い。特に月曜は昼過ぎまで会議が続くので、朝食をカレーにすると、お腹がグーグー鳴って恥をかくこともなく、なかなか重宝。

このところ我が貧しき食生活の話が続く。しばらく映画も観ていない。隣のデスクのスタッフTは休日に3本もハシゴするというのに、こちらは寝転んで本を読んでばかり。上映依頼の試写は毎週のようにあるが、こればかりは企業秘密で書けない。

2006-06-25

フォーエヴァー・ヤング

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写真は本日の夕食。コンビニのビビンバ弁当&ヒジキ煮&野菜ジュース

最近、夕食はパルコの地下4階にある従業員休憩室で食べることが多い。昼間は女性従業員の大群が占拠していて、私みたいな中年男は、とてもじゃないが近寄れない。でも、夜はさすがにガラガラ。テレビのニュースを見ながら、のんびりとコンビニ弁当を広げられる。

聞くところによると、コンビニのライス及び惣菜には大量の防腐剤を混入させるらしい。そのおかげで食べ慣れている若い人達は、死んでから荼毘に付すまでの日持ちが抜群に良いと、葬儀屋を嬉しがらせているとのこと。

私もオニギリその他でコンビニのものはよく食べるので、全身の細胞に防腐剤が行き渡っているに違いない。だから、突然の大地震で私が地割れに落ち込み、死体が発見されるのは数千年後であったとしても、腐乱することなく原型を保っていられるかもしれない。

さらにコンビニ食はその防腐剤の効果によって、老化の進行まで遅らせるらしい。噂の聞きかじりなので、真偽に責任持てないが。

この日記でこそ中年ぶりを前面に押し出しているが、実際の私は年齢より若く見られる場合がままある。それがただのお世辞でないとしたら、コンビニ食の防腐剤パワーとしか言いようがない。

しかも私が購入するものは野菜系食品が中心。快便作用で新陳代謝も促進。そのうえサラサラになった血液中には防腐剤が駆け巡っている。これこそ逆説的かつ今日的な健康食ではないか。さあ、皆様も「一日一食コンビニ弁当」をお試しあれ。

2006-06-23

エデンの雲丹

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本日の昼食はウニ・イクラ丼。宮益坂にある海鮮居酒屋のランチメニューで、1,000円也。懐と時間に余裕のある時に食べようと思いつつ、ずっと延び延びにしてきた一品。

本当はウニ丼を注文したかったのだが、応対した女性の店員さんによると、今日はウニ丼がなくて、ウニ&イクラ、またはウニ&マグロ、もしくはウニ&イクラ&マグロのドンブリのみとのこと。

なぜ、ウニ単体では「ない」ということになるのか? これでは牛丼屋で「今日はカレーと合いがけになります」と言われるのと、さらに蕎麦屋で「今日はうどんと合い盛りになります」と言われるのと同じ。

要するにウニが足りないのか、ランチサービスごときでウニを多めに使いたくないのか、どちらかなのでは、と勘ぐりたくなる。追求したくても、店の女性に片言の日本語で「ウニドンダケナイ、ナイ。ホカ、ミンナ、アル、アル、アール」と言われて、煙に巻かれてしまった。

うーむ、このクレーム社会において、外国人を雇用するのは、ある種の高等戦略かもしれない。ウチも見習うべきかも。ちょっと見は外国人らしからぬ普通のおばさんなので、実は演技だったりして。

久々に思いっきりウニを頬張りたかったのに、残念だ。イクラは嫌いではないが、しょっぱくて後で喉が渇くのが困る。

ウニご飯をズルズル啜る。「ズルズル」と書いたのは、ウニが水っぽかったので。ウニ丼の「つゆだく」といったところ。振り返ってみると、存分にウニを食べたのは、20数年前、自作シナリオの映画化の初号試写の後、一緒だった友人と調布の寿司屋のカウンターで、たらふく軍艦巻きを食べて以来。その時のウニはこんなにグチョグチョだったかしら? 遠い昔なので、まるで記憶がない。でも、口中に幸せが広がったのだけは覚えている。ちなみにおごってやった友人は、今では私なんかより出世。プロデューサーとなって何十本も映画を作っている。

ズルズルと食べ終わったら、ドンブリの底にオレンジ色の水が残った。これも貴重なウニの細胞と思い、醤油をたらしてズルズル飲み干す。

しかし、通常のウニ丼でこんなに水分が残留するものだろうか? そのうち出世した友人に確認してみるつもり。

2006-06-19

春菊抄

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東海林さだお著『偉いぞ!立ち食いそば』を読む。立ち食いそばのチェーン店富士そばの全メニュー制覇の記録。

これを読んだら、〈春菊天そば〉が無性に食べたくなった。「やっぱり立ち食いそばは春菊だよね、なんて感激している。立ったまま感激している」なんて文章を読まされた日には、駆け込みたくなる気持ちを抑えることができないではないか! 『立喰師列伝』を観た際は、「いざ、立ち食いそば屋へ♪」という気分にさえならなかったのに。

でも、食べてみるとそんなに美味しくない。何よりもツユがメチャクチャ辛い!

私は口が奢っている、もしくは味にうるさいタイプの対極。立ち食いそばは物心ついた頃から、せっせと食べていた。当時から将来必ず遭遇するであろう窮乏生活の中で、立ち食いそばの存在は生命を維持する上で重要な位置を占めるという予感もあった。だが、ツユを飲み干すことができない程の辛さを、かつて感じたことがなかった! 味が変ったのか、私の体調が悪いのか?

いろいろ考えを巡らせているうちに、ここ数年、立ち食いそば屋ではツユを飲まない「冷やし」系ばかりを食べていたこと、さらにはなまるうどんに代表される「さぬきうどん」のチェーン店で食べる機会が増えたことに思い至った。

すなわち、すっかり舌が関西の食文化に馴染んでしまったのだ。「早い安い××い」で食生活を送っている身でも、谷崎潤一郎のような現象が起こるという感動的な実例。かの文豪は関西に移住して、高級な鱧(はも)の美味しさに開眼したのだが。

2006-06-17

極楽特急

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夢の超特急青梅ライナー。遠距離通勤者の力強い助っ人。

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翌朝が早い時、疲れ果てている時は、わざわざ追加運賃500円也を払ってでも乗ってしまう。

これなら新宿からホームタウン青梅まで1時間足らず。しかものんびり座っていられる!

人気があるので、15分前には全席が完売。何度、悔し泣きしたことか。

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この日はギリギリセーフでライナー券をゲット。さっそくキヨスクでジュースを買込み、ヘッドホンで音楽を聴きつつ、欲張って用意した「お気楽本」3冊を拾い読みしながらシートでくつろいだ。

一日の終わりに、ワンコインの幸せを満喫。

2006-06-16

逢うときはいつも他人

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先日の日記で取り上げた『猫目小僧』だが、さっき本屋をのぞいたら、何と平積みに。「復刊される気配はない」なんて書いてしまったが、大きな間違い。というか、世間知らずな私であった。

だが、一冊1,524円+税という値段は、再会を阻む大きな障害。立ち読みでパラパラめくりたくても、ビニールのコーティングがこれまた再会を阻む分厚い壁と化している。

この日記のネタにするという理由で、領収書を貰うという大胆な行為に走りたい、走りたい、走りたい・・・と15分考えあぐねたが、結局あきらめて帰った。

もしも読み終えて「もういらないよーん」という殊勝な方がいらしたら、どうぞシネクイントにお捨てくださいませ。

2006-06-13

科学と学習 フサフサ育毛キット観察日記④

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13日経過。

「毛」こそ順調に発育しているが、肝心の頭部がふやけてブヨブヨ。

写真を撮ろうと持ち上げたら、く、く、臭いじゃないか! 

腐った水をたっぷり吸い込んでいる!

フサフサになってゆく髪とは逆に、本人が消滅するのは時間の問題。 

2006-06-10

逢いたくて

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今、個人的に一番気になる映画がこの『猫目小僧』

遥か昔、月刊〈少年画報〉に連載されていた原作マンガは物凄かった。中でも電車に轢かれ、あちこちが切断された状態で病院に担ぎ込まれた、血みどろの包帯男の絵が、いまだに網膜に焼き付いて離れない。その男の正体は「再生人間」で、ちぎれ落ちた部分からも顔や手足がニョキニョキ出てきて、ゾロゾロ人間化してゆくという、世にもおぞましい物語が繰り広げられていたように思うが、幼い頃に読んだだけなので、記憶も曖昧。

再読したくても、古本屋の棚で時おり見かけるものは、おいそれと買える値段ではない。映画化を機に復刊するのではと楽しみにしていたのだが、何故かその気配がない。やはり内容的な問題?

ところで原作者の楳図かずお氏は、私が一番よく見かけた有名人。吉祥寺周辺で5~6回は遭遇。ちなみに東京暮らしの者は皆、この赤白ボーダーシャツの年齢不詳の天才マンガ家に一度は出くわすらしい。歩く東京名物みたいなお方。青白ボーダーの氏に出会うと、幸運が訪れるという都市伝説は本当だろうか?

2006-06-06

科学と学習 フサフサ育毛キット観察日記③

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6日目。

おお、ついに発毛!

せっかくなので、社内にあった案内状の育毛キットをかき集めて持ち帰った。

禿頭の救世主として、崇め奉られる日も近い!

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2006-06-04

科学と学習 フサフサ育毛キット観察日記②

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4日経った。

まだ生えてこない・・・。

2006-06-01

科学と学習 フサフサ育毛キット観察日記①

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先日の『ヅラ刑事』の記者会見の案内状に、〈フサフサ育毛キット〉なるものが同封されていたので、さっそく自宅ベランダで試してみる。

デハラユキノリ氏のイラストによる、この禿頭シートを水に浸すと、あら不思議、4日~1週間で青々とした毛(芝)が生えてくるとのこと。

さあ、果たして結果は? 

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