ボクが病気になった理由
困ったことに風邪が治らない。鼻はグジュグジュ、咳はゴホゴホ。さらに困ったことには湿疹まで併発。ボツボツが体のあちこちにできて、痒いこと痒いこと。
風邪の方は薬を飲めば快方に向かうのかもしれないが、湿疹というアレルギー症状が出ているので、副作用が心配。薬をやめて自然治癒に任せたおかげで、回復に時間がかかっている。
ボツボツの方は、あまりにも痒いので病院に駆け込んだ。失礼千万にもインキンの検査までされたが、結果はシロ。疲労とストレスが原因とのこと。言われてみると上映中の『嫌われ松子の一生』は当館にとって、久々の大ヒット。この「久々」こそがボツボツの原因かつ諸悪の根源なのだ。
安静が大事と、休日も街歩きをひかえ、部屋でゴロゴロ。そのせいか胃の調子が悪い。湿疹の薬の影響もあるのだろう。食欲もさっぱりで、前々回にも書いたように体重は大幅にダウン。一日最低5人に「ますます痩せましたね」と言われる有様。最近は「ダイエット指南本でも書いたら」という新たな要請まで加わった。
痩せたのを指摘されるたびに、とてつもない病魔に侵されているような気がして落ち込んでしまう。私は少なくとも100歳まで生きる予定だったが、ひょっとしたら90歳くらいまで寿命が縮まってしまったかもしれない。
失われた10年を取り戻すべく、ランチタイム価格1,500円のうな重を食べたが、風邪のせいで味がしない。店内ではサラリーマン連中やカップルが、鰻を焼く煙に対抗するみたいに煙草をプカプカ吸っていたが、鼻先に紫煙は漂ってきても臭いがしない。
仕方なく毎食のようにはなまるうどんに赴き、冷たいうどんに醤油をかけまわしたものばかり注文。栄養の偏りから必然的に体重はますますダウン。体力も減退して風邪は悪化の一途。
食事面ではなく精神面から風邪を撃退しようと、映画を観に行く。若い頃は映画館で風邪を治したものだ。精神が高揚して、病気なんか吹っ飛ぶ。
こんな時はド派手なハリウッド製アクション映画が良いだろうと、『M:I:Ⅲ』をチョイス。咳き込んで迷惑をかけてはまずいので、一番後ろの列でひっそり観た。
映画の方は四十男のトム・クルーズが画面狭しと走り回り、ビルからビルへジャンプまでして、ジャッキー・チェンばりの大奮闘。ハラハラしどおしで観終わると、気のせいか風邪も良くなった。鼻がスッキリ通っている。
だが、興奮して全身が熱く火照って汗ばんだため、今度は湿疹が痒い。あちらを立てれば、こちらが立たず。この言葉は人間関係から病気まで、諸事全般に及んでいるらしい。











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