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2006-10-29

いらっしゃいませ、監督さま。

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シネクイントにてお正月公開される『リトル・ミス・サンシャイン』が、開催中の東京国際映画祭のコンペに出品される。共同監督のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスご夫妻も来日。シネクイントにも立ち寄られたので、記念撮影。

といっても一緒に写るわけでもなく、携帯電話のカメラでパチリ。知る人ぞ知る、私特有の素っ気なさというか愛想のなさに、同行の配給F社の皆様も「・・・デジカメとかないんですか?」と面食らった模様。

でも、便利なんですね、ケータイで撮った方が。電車の中でもたちまちブログにUPできちゃうし・・・。

ちなみにこの映画、昨日28日のBunkamuraオーチャードホールでの上映では、3階まで満席になるという大盛況。こんなことはコンペ史上初とのこと。終了後も拍手喝采鳴り止まず、観客賞受賞が決定。さあ、グランプリは?

※グランプリは惜しくも逃しましたが、最優秀監督賞と最優秀主演女優賞(アビゲイル・ブレスリン=9歳のキュートな女の子の役)を獲得!

2006-10-28

橋のある川

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築地で試写。銀座で地下鉄を降り、テクテク歩いた。

途中、寄り道。プランタンにある文具店スコスで来年のダイアリー、電通近くの画材店月光荘で大きめの布袋を買う。この布袋は古書店巡りや図書館で借りた本を持ち帰る際に活用するつもり。

その後、晴海通りから勝鬨橋に出る。亡き父は東京都の水道局に勤めていた。私が幼い頃、この近辺の出張所にいて、勝鬨橋という名を聞かされた記憶がある。当時は水道料金の自動引き落としのような簡便なシステムはなかったろうから、自転車で徴収して回り、日が暮れた頃、川沿いにこの橋へ帰ってきたのかもしれない。

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隅田川沿いを歩いて試写室に向かう。早めに着いたので、川を見下ろす石段に腰かけ、しばらく本を読む。川のある風景にはどこか末枯れた侘しさが感じられるのだが、この辺りはヒョロヒョロと背ばかり伸びたビルが林立していて何だか気味悪い。父の見た風景とは、まったく様変わりしているのだろう。

それでも川風に吹かれながら本の頁をめくっていると、遠く近く、自転車に乗った若い父が、母の持たせた弁当箱をカラカラ鳴らせて走り抜ける音が聴こえてくるような気がした。

2006-10-25

続・路地裏の散歩者

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今日も散歩。恵比寿から広尾、西麻布を通り抜け、表参道までテクテク。

恵比寿では、まずは出発前の腹ごしらえということで、テレビでよく紹介されているキムカツなるトンカツ屋で早ランチ。超薄切り豚肉を何枚も重ねてミルフィーユ状にしたものを揚げたカツが、この店の専売特許とのこと。何種類もフレーバーがあったが〈黒胡椒〉を注文。サラリと繊細な揚げ上がりで、豚肉の味わいもダイレクトに伝わってとっても美味しいが、値段も高いぞ、税込み1,480円! 驚くなかれ、ご飯と味噌汁は別料金の450円! 泣く泣くご飯と味噌汁は断念し、お代わり自由のキャベツを主食にトンカツを食べた。若くて可憐な女性の店員が頃合を見計らって、「キャベツのお代わりは?」と何度も聞いてくる。その都度、キャベツの追加を頼んでいたら、彼女はサービス精神旺盛な方で、4回目くらいからご飯茶碗にキャベツを入れて持ってきた。客の窮状をユーモアに包み込むという知性さえ感じさせる天晴れな配慮。きっと良い店に違いない。

それから裏道を抜けて、広尾まで歩く。今年の春だったか、某ワークショップの講師として『興行側の実情』なるお題目で話す機会があった(3時間余に渡って生活苦を切々と訴え、満場の涙を誘った)。その会場が広尾。駅前に商店街があったり銭湯や寺もあったりして、時間と心のゆとりを持ち合わせている際にじっくり散策してみようと再訪したのだが、実際に歩いてみると趣きある道すじは短く、あれよあれよと通り過ぎてしまった。

その後、南青山辺りの裏道を歩いたが、やたらと車が多くて、青梅の田舎モンには危なっかしくて歩けたものではない。根津美術館も休館中だったし、お目当ての古本屋も閉まっていた。早々に散歩を打ち切り、地下鉄で渋谷に出て、映画をハシゴ。

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そそられるアパートを発見したが、誰も住んでおらず、どうやら取り壊されるらしい↑

『天使の卵』『レディ・イン・ザ・ウォーター』を観たが、2本とも私の真後ろの席に女子高校生の集団が。気の毒にも『天使の卵』は上映中、ずっと突っ込み倒されていた。「きゃつらにスキを見せな!」と祈るような思いでスクリーンを見つめていたが、彼女らは一瞬の綻びさえ見逃さず、失笑と罵倒を繰り出してくる。終了後の感想は「ある意味、面白かったねェ、ゲハハハハハハハ!」とのこと。

『レディ・イン・ザ・ウォーター』の方は、途中から不可解な展開に付いてゆけず、取り残された気分で観終えた。女子高校生達はどうコメントするかと聞き耳を立てていたら、ずっと無言。ようやく聞き取れたのは「絶句ゥ・・・」の一言。私の感性と理解力が彼女らと同等であることを喜んでいいのか、悲しんでいいのか・・・。

2006-10-20

路地裏の散歩者

深まりゆく秋。絶好のお散歩日和の到来ではないか。休日はひたすら歩くに限る。

神保町の古書店巡りでもしようと地下鉄に乗ったが、気が変わって神楽坂で下車。裏道を通り抜け、本郷までテクテク歩いた。

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かの山田洋次監督も常連の「ホン書き旅館」として名高い〈和可菜〉↑

ちょうど昼時だったので、神楽坂フレンチを堪能すべく前菜・デザート付きで1,600円という手頃な値段の店に入ったら、「予約でいっぱい」と断られる。所詮おフランス料理なんぞには縁がないものと諦め、不二家神楽坂店限定の〈ペコちゃん焼き〉五十番の名物〈肉まん〉ミニサイズを買い込み、歩きながら食べることにした。少々お行儀は悪いが、すれ違う人も殆どいないので、遠慮は無用とばかりにパクつく。

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このペコちゃん、ちょい「妖怪人間ベラ」似↑

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お散歩日和と書いたが、まだまだ暑い! 途中、東京ドームシティのトイレへ寄った際に鏡をのぞいたら、顔が真っ赤に焼けていた。

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汗を拭き拭き、ようやく本郷に到着。この付近は昭和レトロな風景が多い。まるでホームタウン青梅みたい! これなら近所を歩いた方が電車賃もかからなかった!

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     樋口一葉の旧宅跡↑        宮沢賢治の旧宅跡↑       

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井戸が多くて風情はあっても、蚊がブンブン↑

歩いたら、またまたお腹が減ってきたので、マミーズの〈アップルパイ〉まるや肉店の〈菊坂コロッケ〉を歩き食い。とにかく消費カロリーに見合うだけの食物を摂取し続けないと、ますます痩せてしまう! どこぞの映画業界人ブログを読むと、連日連夜の美食三昧やらダイエットの悩みやらが綴られている。ダイエットなんて、栄養失調の私には無縁の領域さ! この業界、富の配分がおかしいのでは?

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歩き疲れて東大正門向かいの路地にある万定フルーツパーラーで休憩。カレーやハヤシで有名な店だが、さすがに満腹なのでコーヒーだけにする。

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その後、東大前に立ち並ぶ古本屋を回る。偏差値が高過ぎて、私に読める本がない! やっと均一本の棚で昔読んだヘッセのクヌルプ』を発見し、買って帰る。本郷から青梅までは遠く、電車の中で読了してしまった。散歩というより旅かも。

2006-10-18

カレーなる一族

最近、ますます痩せているのが目立つようになった。顎から首、肩にかけての肉がゴッソリ失われ、骨格の曲線が明瞭に。おそらく体重も3~4キロは減ったのでは?

原因としては摂取カロリーの不足。レイトショーが始まると、どうしても勤務時間が長くなる。昼夜2回は外食することになるが、労働時間は延びても、あら不思議、給金の数字の横幅は伸びない。昼夜兼用にするか、一食は駅のうどんやコンビニおにぎり、菓子パン等で済まさないと破産してしまう。私の場合、新陳代謝がすこぶる良い体質なので、ちょっとでも食物の摂取量が減ると即座に体重に反映される。

そこで考えたのは、自宅で取る朝食の充実。と言っても、朝から何品も食べる気にならない。一品でドカンと胃に溜まるヘビー級の食料は? そこで登場したのはカレーライス。しかもレトルトなら、手間も時間もかからない。

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私のお勧めは中村屋のレトルトカレー。先日、立川の駅ビルの地下食品売り場にて、若くて可憐な女性が試食販売を行っていたので、片っ端から味見させてもらい(プラスチックの小さじ一口だが)、あまりの美味しさに数種類まとめて買い込んだ。ひとつ250円。新宿本店で食べる値段の5分の1くらいでは?

その新宿中村屋では、ずっと以前に『ハッシュ!』の橋口亮輔監督や主演の片岡礼子さんらとチキンカレーを食べたことがある。味はまったく記憶にないので、レトルトとの比較ができない。それでも他社のレトルトカレーに比べると、スパイシーな風味では群を抜いているように思える。毎日食べても飽きない。値段も店によって20~50円の幅があるが、安いことには変わりない。

小学生の頃、TBSの連続テレビ小説(現在のNHK同様、朝昼2回放映されていた)で『パンとあこがれ』という宇都宮雅代(最近、見かけないね)主演のドラマをやっていた。中村屋の創業者、相馬愛蔵・黒光夫婦が街のパン屋を経て日本で初めて純インドカレー店を開業するまでの波乱万丈の物語。当時、子供だった私は殆ど欠かさず観ており、私の中村屋贔屓はその頃に刷り込まれたのかも。まあ、レトルト限定の贔屓だが。

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↑カレーもいいけど、ハヤシもね♪

2006-10-13

絵の中のぼくの憩い

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休日。練馬のちひろ美術館で開催中の『茂田井武展』を見に行く。西武新宿線の上井草が最寄駅だが、せっかくJRの通勤定期券を持っているので、荻窪からバスで出向く。

茂田井武は子供の頃から〈セロひきのゴーシュ〉の絵本や児童書の挿画で馴染んでいた。好きな画家の一人。何を隠そう私の少年時代の夢は、絵本作家か童話作家になること。小学校の卒業文集にもそう書いた。当時は宮沢賢治に傾倒していて、画才&ストーリーテラーとしての才で周囲(級友30数人だが)にも一目置かれ、転校生の送迎会その他の学級行事では余興に自作の紙芝居を披露するのを常としていた。将来は美大へ進学。卒業後は風光明媚な山村に住み暮らし、存分に童心を羽ばたかせて創作に専念するはずだった。しかし大幅に道を踏み外し、初めて創作で糧にありつけたのは絵本や童話とは遠く隔たった世界(山村住まいのみ実現)。ああ、人間、なるようにしかならない!

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閑話休題。展示してあった愛読書〈セロひきのゴーシュ〉の原画にはいたく感激したが、ちひろ美術館という場所が場所。あまりにも私のような中年男には相応しくない! 平日なので来館者は疎らで、併設のカフェではコーヒーも飲めるようだが、どうにも落ち着かず、館内のショップで茂田井の画文集『じぷしい絵日記』と同じく挿画ピンバッチを記念に購入し、早々に退散。

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Photo_521 その後、石神井公園まで歩いて、園内を散策。初めて来たが、その広さに吃驚。井の頭公園みたいに人がウジャウジャいるわけでもなく、閑雅な趣。ジャケットの襟のボタン穴に買ったばかりのピンバッチを付け、広大な池の周りを独り巡った。途中、池の端の休憩所で一休み。カレーとおでんを食べる。携帯電話も鳴らず、穏やかな秋の午後を過ごす。

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帰りは再びバスで吉祥寺まで出て、古本屋で太宰治『お伽草紙』と掘口大學訳『シュペルヴィエル詩集』、小田扉のマンガ『団地ともお』の第7巻にリリアーナ・カヴァーニ監督『愛の嵐』のパンフまでゲット。吉祥寺に来た際は必ず立ち寄る乾物屋で、好物の揚げたグリンピースも2袋買う。帰ってから焙じ茶を飲みつつ豆をポリポリ齧って本の頁をめくり、秋の夜長の灯火に親しんだ。

2006-10-10

変愛寫眞

前にブックカメラのことを書いた。淡く懐かしい写真が取れるというふれ込みだったが、現像されたものを見て愕然。あまりにも普通の写真だったので。

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私が撮った写真↑

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パンフレットにある写真。小さ過ぎてわかり難いが夢幻的な味わいが↑

ホームタウン青梅の河原を歩き回ってパチパチ撮ってみたのだが、これなら携帯電話のカメラと変わりない。パンフに偽りがあったか、こちらに写真の才能がなかったか。雰囲気ある写真にマッチした文章をでっち上げ、ここに載せるプランだったのだが。

もっともこのカメラは光量の加減が難しいらしいので、よく晴れた秋の一日に再チャレンジしてみるつもり。上手く撮れて、フォトエッセイストという輝かしき第二の人生が開けますように!

2006-10-06

寄席芸人の記憶

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立川の図書館の1階が市民ホールになっていて、落語の会をやっていた。本を返すついでに入ってみた。

二十年以上も昔、浅草の寄席に勤めていたこともあったが、今ではすっかりその世界から遠のいてしまった。聴くのも久々。この日は前座を入れて5人登場したが、春風亭昇太しか知らない。もっとも真打ちは昇太だけで、他は若い人ばかり。

昇太は私が寄席にいた頃、まだ前座。たしか森田芳光監督の『の・ようなもの』にも出演していて、顔は知っていた。仕事上のやり取りで言葉を交わしたこともあったと思う。眼鏡をかけた細面の知的な少年といった印象だったが、今ではさすがに肥えたというか恰幅が良くなって、相変わらず痩せたままの私からすれば羨ましい限り。落語界のホープと言われているだけあって、話芸だけでなくその一挙一動が場内を沸かせていた。

他の若手ら(名前を失念!)も面白かった。でも、顔こそ若年寄みたいだが、皆、私より一回り以上年齢が下なのだから恐れ入る。私が寄席にいた頃はまだ小学生! 落語家というと、私なんかよりずっと年長の粋な小父さんないしお爺さんといった固定観念ができ上がっていたので、ちょっとしたカルチャーショック。やれやれ自分も歳を喰ったものだ。

2006-10-04

今夜はイベントさ!

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大ヒット中のレイトショー『ヅラ刑事』。昨夜10月3日の上映前にキャストの斎藤工さんと河崎実監督とのトークイベントがあったので、その模様をUP。スポットライトの強烈な逆光の中、私の携帯電話のカメラでは表情がハッキリ撮れなくて、斎藤ファンの皆様はガッカリなさるかもしれない。

若い俳優さんの場合、話すのが不得手な人も多い。でも、斎藤さんはとってもトーク慣れされた方で、持ち時間20分では短かったみたい。話がこれからという時、ちょうど玄関で靴を脱いだところで終わってしまった感じ。まあ、20分でも持て余すケースがままあるので、どのくらいトークの時間を設定すればよいのかはいつも悩むところ。ちなみに斎藤さんはトークの冒頭で「シネクイントが好きでよく来る」とおっしゃっていた。嬉しい話ではないか。

本作の続編(なぜか『ヅラ刑事3』)にも出演されるとのこと。昨夜、河崎監督は来館された際、私に「次回作出演をお願いしますね」とのたまった! 先日の打ち上げでの約束がまだ生きていた! となると、同じ斎藤同士の花の競演! 斎藤ファン(もちろん工の方)には迷惑な話だろうが。石を投げられませんように・・・。

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