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2006-11-22

茶の味

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立川の昭和記念公園の入口ゲート付近にある「おーい、お茶」でおなじみのⅠ園の飲料自販機に、〈のびのび公園茶〉なる見慣れぬ緑茶のペットボトルが紛れ込んでいた。こちらは公園緑地管理財団の公園オリジナル商品とのこと。

木々や花、鳥や蝶が舞うパッケージの絵柄に晴れ晴れとした開放感があり、せっかく公園に来たのだからと、ついつい他の商品を差し置いて買ってみた。味の方も、昨今の新製品の濃く甘くという風潮とは逆行して、昔の駅売りのお茶(駅弁の友として、蓋をコップにして飲んだ)を思い出させ、何とも懐かしい。

興行組合でも映画館限定で同じようにパッケージを工夫して、「ワクワク映画館コーヒー」とか「ハラハラ映画館コーラ」とかを売り出せばいいのに。それなりに売れるのでは?

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↑左は新発売「洋食屋さんのハヤシライス味」ベビースターラーメン。デミグラソースの焦げた風味まで完璧に再現!

2006-11-20

新・プロレタリアートの秘かな愉しみ

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ちょっと前だが、防火関係の研修で秋葉原にある消防施設に赴いた。上の写真は、その帰りに購入した自分へのアキバ土産。

秋葉原の地を踏んだのは、この時が初めて。私のオタク指数は、せいぜい中野ブロードウェイのレベル? 噂に聞くメイド嬢達が、あちらこちらでチラシを配っていた。せっかくなので写真撮影して、ここに貼り付けたかったが、女王様に豹変されてトラブルになるのも恐ろしいので、やめておいた。

アキバ土産に話を戻すと、写真はゴジラの息子ミニラのソフビ。もちろん当時のオリジナルではなく、復刻版。オリジナルは数万円というバカバカしい額で取引されているが、こちらは2千円でお釣がくる。

これらの怪獣ソフビは、私の幼い頃、60年代後半から70年代半ばにかけての怪獣ブームを担う主力商品。男の子なら誰でも何匹かは持っていたはず。私だって4、5匹持っていたが、周囲の子供達の中では少ない方。たいていは10~20匹以上のコレクションを誇り、厳選した自慢の怪獣を引き連れて、お互いの家や公園の砂場、銭湯を行き来した。

上のミニラは他のものに比べて形状が小さく、その皮膚の色もスクリーン上の「実物」のグレーではなくグリーン。親の七光りに胡坐をかいた、強そうでも可愛くもない少々気持ち悪いだけのシロモノで、当時は人気のないソフビのひとつだったと記憶している。どうせ親にねだって買ってもらうなら、もっと魅力的な怪獣を選んだ。

でも、大人になった今、ビニール袋に封入されてショップの店頭にぶら下がったミニラ姿を見かけたら、怪獣らしいパワーの無さに慰めと親しみが感じられ、グリーンの地肌にメタリックブルーを吹き付けた鮮やかな色合いと、細部のグロテスクな造形とのアンバランスさに不思議とそそられた。白目の部分の塗装がはみ出していて、いじめられて涙目になったチビ太みたい。当時の怪獣ソフビ全般に言えるのだが、着ぐるみのリアルな再現を第一とする現在の怪獣フィギュアと違い、デフォルメの効いた造形の妙が特徴。美大出であろう原型師が怪獣を素材として存分に腕を振るったアバンギャルドなアート感覚と、子供向け玩具の愛らしさを保とうとする義務感との微妙な均衡が楽しい。

そして、何よりもその匂い。塩化ビニール独特の臭気と言ってしまえばそれまでだが、懐かしい少年の日々へとタイムスリップさせる匂い。怪獣ソフビは言葉に尽くせぬノスタルジーを喚起させてくれる。追憶の領域に置かれた夢見るオブジェ。

数体の復刻版ソフビを所有しているが、大人になって空想力が減退した身には、それらで遊ぶという行為がかなわない。ときめく思いは買って持ち帰った瞬間に失せ、後はクローゼットの片隅で埃を被って転がっているだけ。このミニラも、目に涙を湛えたまま同じ運命をたどるのだろう。

2006-11-18

続々・プロレタリアートの秘かな愉しみ

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昼休みに、そそくさとランチを済ませて職場近くのBunkamura ザ・ミュージアムへ出向くことが。これが私のささやかな目の保養。今日も立ち食いソバの出汁と葱の匂いをプンプンさせながら、開催中の〈スーパーエッシャー展〉を見に行った。

エッシャーは「だまし絵」で知られるオランダの版画家だが、60年代終わり~70年初頭に少年マガジン誌上でその精緻にして不思議な世界が連載されたり(怪獣ブームの仕掛け人・大伴昌司構成の『ふしぎ特捜隊』コーナー)、堂々と表紙を飾ったりして、当時100万部突破を謳うこの人気少年誌で字を覚えた私には、週刊新潮表紙絵の谷内六郎や木馬座ケロヨン影絵の藤代清治と並ぶ郷愁の画家。もしかして懐かしい掲載誌や連載記事も展示されているのではと期待して見に行ったのだが、裏切られることなく全てが会場壁面に勢揃い。

チケットを買って入ろうとした際、男性スタッフがキャスター付きのガチャポン自販機を押しながら去ってゆくのを見かけた。当館のレイトショーで上映していた『ヅラ刑事』のアフロかつら自販機と同じメーカーのもの。エッシャーの版画に登場する虫とも蜥蜴ともつかぬ奇妙な生物その他のキャラクターがフィギュアになって、会場限定で販売中? 見終ってショップをのぞいたが、どこにも自販機は置いてなかった。売り切れたので引っ込めたのかも。うう、欲しい! 本棚へキモおしゃれに並べたい! 帰ってネットで調べたら、やっぱりエッシャー展の関連フィギュアが存在していた! く、く、悔しい! もう一度行っても、あるとは限らないし・・・。

2006-11-16

続・プロレタリアートの秘かな愉しみ

「趣味は読書」なのだが、本の入手先は図書館か古本屋が主。それでも時には新刊本を買うことも。

昨夜も渋谷パルコの地階のリブロで、選んだ2冊を手にレジへ並んだ。私の番になった際、カウンター内で他のお客と応対中だった店員のHさんがすっと寄ってきて、こちらのレジで何か操作をすると、また戻っていった。表示板の金額を見たら、あれま、魔法のように安くなっているではないか! Hさんには上映作品の関連本の仕入れでいつもお世話になっている。パルコの社員証を提示すれば割引になるのだが、迂闊にも持ち合わせていないことばかり。気を遣ってくださったHさんに感謝。目礼だけですみません。

それにしても書店の仕事は大変そう。何よりも扱っている商品の数が膨大! ウチなんかレイトショーも含めて2作品だけなのに。

今朝の朝日新聞に「書店員ブーム」のことが載っていた。書店員が選ぶ本屋大賞は売れ行きを大きく左右し、手書きの推薦コメントも批評家以上の影響力を発揮。さらに書店を舞台にした小説の刊行も相次いでいるらしい。記事の中で紹介されていた小説『配達あかずきん』『東京バンドワゴン』は私も読んだ。図書館で借りたのだが。

知的な雰囲気をキープしつつ、重労働を淡々とこなす書店員さん。これからもHさんらの働き振りを遠目で観察しながら、来るべき「映画館従業員ブーム」に備えようではないか。

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購入した2冊。さっそく布団の中で読んだ↑

2006-11-14

プロレタリアートの秘かな愉しみ

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コンビニおでんの美味しい季節が到来。写真はセブンイレブンの〈屋台のおでん串〉105円。赤塚不二夫のマンガ『おそ松くん』に登場するチビ太のおでんを想起させる形態。

子供の頃、そのチビ太のおでんがアップになったカラー刷りの表紙か何かで、その具材が上から順に〈コンニャク〉〈さつま揚げ〉〈ちくわぶ〉であることを確認した覚えが。セブンイレブンのものは一番下が〈ちくわぶ〉ではなく〈ちくわ〉なのが惜しい。

私が〈ちくわぶ〉にこだわるのは好物だから。マンガの『おそ松くん』では、昼間っからおでんの屋台が住宅街に出現し、おなかを減らした子供達が取り囲む。これはおそらく昭和30年代の風物で、私の少年時代である40年代前半にはポピュラーではなかった。

でも一度だけ、ちょうど3時のおやつの時間に、おでんの屋台が私の住んでいた団地にやってきたことがあった。小学生だった私は母親から小銭を貰って駆けつけた。ゲットしたのは〈ちくわぶ〉。チビ太のおでんの肝心要の部分だから。実はそれが〈ちくわぶ〉初体験。さっそく母親に見せたら「そんな栄養のないもの買うなんて!」と怒られた。それでも、一口齧っただけで、モチモチした食感と出汁の絶妙な沁み加減に陶然となった。以来、おでんで熱燗という機会には欠かせぬ一品。

ちなみにセブンイレブンで今回〈ちくわぶ〉も買ってみたが、煮え過ぎてグズグズ、少々辛かった。具材としては、扱いがなかなかデリケートなのに違いない。

2006-11-12

今夜もイベントさ!

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左から脚本家、監督、原作者の皆様↑

昨夜からレイトショー『いちばんきれいな水』が始まった。この映画、当館は後発で、すでに全国各所で公開中。

それでも初日ということで、例によってトークイベントが。ウスイヒロシ監督&原作者の古屋兎丸氏&脚本の三浦有為子氏が登壇。

監督と脚本家、さらに原作者まで加わってのトークだなんて、とてつもなくヤバイ組み合わせではないか。主張相譲らず、恨みつらみ剥き出しの三つ巴バトルが果てることなく展開されるのではと、ハラハラしながら見守っていたのだが、この夜はとっても和やかに進行。「いい出会いでした♪」のセリフで締めくくられた。

映画の方もそんな作り手の皆様の気持ちを反映してか、和やかムードに心癒される出来栄え。

2006-11-10

続・文学飯店

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久々にホームタウン青梅の天徳で晩ご飯。創業明治何年という老舗の天婦羅屋で、往年の文士、佐藤春夫や檀一雄も足繁く訪れたとのこと。檀一雄の小説『火宅の人』にもこの店が登場するらしいが、20年くらい前に東映で映画化された際に読んだだけなので(しかも途中で投げ出す)、まったく憶えていない。店内には証拠品として太郎&ふみ兄妹含む檀ファミリーの色紙が飾ってあった。

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私はこの店の天丼が好物で、5年に一度くらいの頻度で訪れる(好物とは言えないか)。昨今の主流であるサクッと軽い口あたりのものと違って、ゴマ油の風味豊かなポッテリ系の味わい。分厚い衣に辛めのツユが滲み込んだのをご飯と一緒にモリモリかき込んでいると、不思議とマッチョな気分になってくる。かの檀流クッキング=男の料理本の著者が愛した天丼というイメージから来るのかもしれないが。

天丼を待つ間、飲食店としては珍しく、マンガや週刊誌が皆無でハードカバーの本ばかり並んだ棚を眺めていたら、奥から店の女性が出てきて「好きな本を持って帰って。捨てるだけだから」と唐突に言われる。読みたい本はなかったが、せっかくなので脚本家の山田太一のエッセイ集『逃げていく街』を頂戴した。お客は皆、お土産に本をもらうのかしら?

食べ終わってお金を払う際、何気に厨房をのぞいたら、かなりの年配(要するにおじいさん)の主人が丸椅子にちょこんと腰掛けていた。聞くところによると後継者がなく、主人の状況次第ではこの由緒ある店はジ・エンドらしい。次回訪れる時(5年後?)には、どうなっていることやら。

2006-11-09

文学飯店 

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ホームタウン青梅に、ロバート・A・ハインラインのSF小説『夏への扉』(ハヤカワ文庫に入っている)と同じ名の喫茶店がある。時たま図書館帰りに立ち寄り、カレーとコーヒーのセットでランチタイムを過ごす。とにかく陽当たり良好の店で、長居していると真冬でも顔が焼けしてしまう。それで店名が『夏への扉』? 

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カレーには炒めた野菜がたっぷり入り、ライスは玄米というヘルシーさ↑ 

喫茶店ランチは食後もダラダラと本を読みながら長居ができるので、私みたいに平日休みで時間を持て余している人間には、何とも居心地が良い。この店が気に入っているのは、窓の外をひっきりなしに電車が通るからでもあるが。線路沿いの団地で育った身としては、ガタンゴトンと走り抜ける電車の音に郷愁のような安らぎを感じてしまうのだ。

そういえば、国立にH・ヘッセの小説『ガラス玉演戯』と同じ名の喫茶店があった。ずいぶん前にその店でやはりカレーを食べたが、まだ健在かしら?

2006-11-08

今夜はイベントさ!

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当館では終了間近の『ヅラ刑事』。昨夜11月7日に、河崎実監督、〈チビ刑事〉役のなべやかんさん、〈イケメン刑事〉役の桐島優介さんを招いてのダメ押しトークショーを開催。上映期間中、これが3度目となるキャスト&監督のトークイベント。またもや楽しく盛り上がりました。

河崎監督によるとこの映画、テレビ化まで検討されているとのことで、当夜は局のプロデューサーも客席に。実現すれば、かの『踊る大捜査線』なみの人気シリーズになること必至?!

それにしても『ヅラ刑事』というタイトルを聞くだけで、想像力が刺激され、様々な物語が脳内スクリーンに乱舞してしまう。映画の続編・続々編は言わずもがな、今後もテレビにゲームにと大活躍しそう。金の鉱脈のようなキャラクターですね、監督!

2006-11-04

闇に浮かぶレレレ顔

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深夜の帰途のこと。ホームタウン青梅のシャッターを降ろした暗黒の商店街の中でただひとつ、青白く蛍光灯が光る店のガラス戸越しに懐かしい顔、いや首を発見。

左側にお馴染みのユニホームもぶら下がっているので、この連休中、竹箒を振り回して町内を掃除しながら練り歩くクリーンキャンペーンでもあるのかしら?

40年も昔、マンガ雑誌に初登場した時から親しんでいたキャラクターなので、このように現在も日常の中に溶け込んでいるのを見かけると、ちょっと嬉しい。まあ、田舎町ならではの光景なのだろうが。

2006-11-02

トンネルに浮かぶ憂い顔

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前回と顔つながりで、立川駅の北口と南口を結ぶ地下道のことを書く。

壁面にカラフルな○がペイントされているが、その中にショボくれた情けない顔がポツンと隠されている。延々と○ばかり描いているうちにすっかり気が滅入り、思わず代弁者として登場させてしまったのだろうか? 

もしも立川を訪れる機会があるなら(尚且つ私のようにヒマでしたら)、この地下道の推定100万個の○の中から彼を探し出し、励ましてあげてくださいな。 

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2006-11-01

コーヒーに浮かぶ白い顔

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『ヅラ刑事』の中間打ち上げなる名目で、配給会社の皆様と宴会。おしまいにデザートとコーヒーが出たが、あら不思議、T社K嬢のカプチーノに人の顔が浮かんでいた!

超常現象かと思いきや、店の演出とのこと。それでも飲み干すうちに人面疽等の世にもおぞましい症状がK嬢の相貌に現れるかもしれないという奇妙な期待に囚われ、こっそり様子を窺っていたが、当然ながら待てども待てども変化はない。何だか損した気分で帰る。

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