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2007-01-20

メイド・イン・神保町②

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また神保町の続き。

右のCDは、神田古書センターの階段に貼ってあったポスターで知った。『古本屋のワルツ』というタイトルと演奏する三人組の楽しそうな表情に心惹かれ、このビルの最上階にある中古専門店富士レコード社にて購入。

演奏は黒船レディと銀星楽団というグループで、列車に置き忘れた本を古本屋で探す中年男の物語が、軽快に歌われている。昨秋の「神田古本まつり」に合わせてリリースされた神保町発信のCDとのこと。この街に相応しい、どこかノスタルジックで幸福感に満ちた歌の数々。

もう一枚はクラシックの歌手による往年の昭和歌謡や映画挿入歌。ひた隠しにしてきたが、実はこのCDにも入っている『夢淡き東京』という歌をとてつもなく好んでいる。サトウハチローの詞も良いが、曲の真ん中あたりで明るく転調するところなんかゾクっとくる。私の数少ないカラオケのレパートリーで、同世代以下にも素晴らしさを認知させるべく、過去2回だけ披露してみた。だが、懐メロ=ダサイという偏見を打破できるだけの歌唱力を持ち合わせていないためか、どうにも反応が冷淡。しつこく歌い続けてじじムサイ奴と思われるのも癪なので、今では封印してしまったが。

明朗快活一辺倒の本家・藤山一郎の『夢淡き東京』より、ピアノを伴奏に正調ソプラノの発声で歌われたものは、さすがに凛として調べ高い。このCDは数年前に発売されたが、買おうかどうか迷っているうちに、たちまち廃盤。今回、たまたま中古ショップでめぐり会えたが、マニアックなものになればなるほど再流通のチャンスは少なくなる。大して値の張らないものなら、躊躇せずに即効でゲットした方がいい。サイクルが早い世の中、あれよあれよと消え果ててしまうから。

この日、面倒だが神保町から神楽坂まで歩き、不二家神楽坂店限定〈ペコちゃん焼き〉を買いに行った。以前、散歩ついでに食べてみて、とても美味しかったので。数日後にTVのニュースを見ていたら、あれま、不祥事のあおりでこの店まで無期限休業。ぎりぎりセーフ。一寸先は闇だ。

今日あるものが明日もあるとは限らない。映画館だって、この先どうなるのやら。 DVDなんて待ってないで、どんどん映画館で見ましょうね!

2007-01-18

メイド・イン・神保町①

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前回の神保町めぐりの続き。

硬軟取り混ぜて古本をいろいろ買ったが、その中の一冊。ルネ・マグリットの絵画が表紙の〈少年マガジン〉1970年12月6日発売号。

マンガ雑誌としてはあまりにも美麗かつ高尚。もっとも当時の文化指数が高かったというより、同じ頃に巻頭特集を飾った水木しげるやチャールズ・アダムスの怪奇画と同レベルのサブカルチャー的範疇での紹介が目的なのだろう。マグリットだけでなく、エッシャー、アンソール、エルンスト、ルドン等の幻想絵画を、私は当時のマガジンやマンガで知った。

70年代初頭の〈少年マガジン〉は、早大で「手には(朝日)ジャーナル、心にマガジン」と謳われ、立花隆に「現代最高の総合雑誌か?」と論評された。つまり子供の読みものではなくなっていて、小学生だった私は〈ぼくらマガジン〉〈少年ジャンプ〉をもっぱら愛読。マガジンは行きつけの理髪店の待ち時間と散髪中にまとめて読んだ。背伸びして、未知の世界に触れる感じ。

帰って、このマグリットの表紙をめくってみたら、プーンと整髪料やシャボンの香りが鼻腔に蘇ってきた。

2007-01-13

新・文学飯店

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神保町での古書店めぐりの合間に淡路町まで足を延ばし、創業明治40年の老舗洋食屋松栄亭で、かの夏目漱石も親しんだ〈洋風かき揚げ〉を食べてみた。記念撮影まで敢行したので、せっかくだから掲載。

松栄亭にはこれまでにも幾度か立ち寄ったが、TVや雑誌でも頻繁に紹介されているこの看板メニューをオーダーしたのは初めて。ネットその他での評判がイマイチなので、何となく敬遠してきた一品。今回食べてみて、「あらら、美味しいではないか!」というのが、率直な感想。皆さん、期待過剰か、口が奢っているかのどちらかでは? 表面はカリカリに揚がっていて、中はフワフワのドーナッツみたいな生地に豚肉とタマネギがゴッチャリ。揚げたてのアツアツにウスターソースをジューとかけて頬張る。まずいわけがないでしょう! 揚げ物特有のしつこさがなく、脂が苦手の私でさえ、すんなり食べられた。

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これが断面さ↑

ライスも注文して、かき揚げをおかずにしようと思ったが、奮発してハヤシライスに。こちらは好き嫌いが分かれそう。デミグラスソースというよりウスターソースみたいな味付け。かき揚げにもソースをかけ回したので、ソース三昧のソース尽くし。昭和を更に遡った明治レトロな味わいかも。

近くのテーブルで食事していた往年の二枚目俳優・上原謙に似た初老の紳士は、かき揚げ&ライスにオニオンスープを添えていた。私も次回はこれでゆくつもり。

2007-01-11

めぐらない時間たち

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あちこちの図書館のHPで、読みたくなった絶版文庫を探索。やっと立川の図書館の分館で発見、寒さにもめげず、電車と徒歩で片道1時間かけて出向いた。その本を所有できないことだけ我慢すれば、図書館も便利。

かつて立川に住んでいた際、この分館にもよく通った。20年以上前の話。久々に訪れて気づいたのは、頑ななまでに当時と変わっていないこと。棚に収まった本の殆どが陽に晒され、背表紙は青白く褪色。もちろん新刊の補充もあったはずだが、棚を見回した限りは古参本を追いやるほど入れ替わったとは思えなかった。

最も吃驚したのは、音楽のカセットテープがあの頃のまま、現役バリバリの貸し出し用として堂々と陳列されていること。彼らを脅かす存在であるはずのCDなんか、ひとつも置いていない。

これを文化予算の貧困&行政の怠慢と見る向きもあるかもしれないが、私はむしろ潔さを感じた。さっそく当時何度も借りて聴いたテープをお目当ての本と一緒に持ち帰った。往年のトランペットの名手モーリス・アンドレがハープの伴奏で様々なクラシックのメロディを奏でた小品集。どうってことないイージーリスニング調の編曲物なのだが、輝かしい金管楽器のイメージを裏切る柔らかで繊細な音色で吹かれたバッハやグリーグを、青年の私はいたく気に入り、このテープを愛聴していた。今も思い出したようにショップやカタログで探してみるが、CD化されることもなく、すっかり忘れ去られてしまった極私的名盤。帰宅後、窓外に広がる夕焼け空を眺めつつ20数年ぶりに聴き返したら、懐旧の情を通り越して、こちらの気分まで黄昏れてしまったが。

激変に次ぐ激変が日常茶飯の世の中、たまには変らなぬものがあってもいい。パリでは『天井桟敷の人々』だけを延々上映している映画館があるとのこと。ロンドンでも何十年も同じ芝居を上演している劇場があって、保守的な市民気質にマッチしたのか、定番中の定番として、お客の入りが落ちることなく続いているらしい。そういえばシネクイントのオープン時、『バッファロー'66』が大ヒットして、34週もロングラン。まあ、これは古き良き時代の出来事。

2007-01-04

めぐり逢う大吉

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初詣はお済みでしょうか?

私は元旦にホームタウン青梅の神社にて年頭の祈願。そこでお御籤を引いたら、何と大吉が!

実は大吉初体験だったので、神社のしかるべきところへ結ぶのはやめにして、財布に保管。

そしたら事務所でデスクを並べているスタッフTも、元旦に地元の神社で大吉に邂逅。私同様、肌身離さず持ち歩いていた。せっかくだから、ふたつ並べて記念撮影。

今年は当館に素晴らしいことが起こる?!

2007-01-03

幸福の黄色いバッグ

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本日シネクイントでは、先着100名様プラスαに福袋をプレゼント中。

上映中の『リトル・ミス・サンシャイン』にちなんだ黄色い袋で、DVDその他の豪華映画関連グッズがいっぱい。お早めにお越しいただき、ぜひともゲットしてください!

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机の引き出しに、大昔上映したクイーンコングの黄色いキューブリックがあったので、これも入れちゃいました↑

2007-01-01

喜劇 初詣映画

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お正月と言えば、初日の出。早起きして、拝みました? 

眺望だけは良いところに住んでいるので、ベランダから壮麗なご来光とご対面。商売繁盛、無病息災、その他「今年こそすっぽん鍋を食べられますように!」「あわびのステーキも食べられますように!」と悲願を祈願。

私の場合、正月休みは元旦のみ。ずっと前に録画したままの『男はつらいよ 葛飾立志篇』(寅さんシリーズでは、なぜか一番のお気に入り)でも観て、炬燵で文庫本を読みながら、終日ゴロゴロ過ごします。

でも、本来なら初映画はやはり映画館が一番。初詣がてら、ブラリと映画館に立ち寄るのはオツなもの。ちなみにシネクイントは明日1月2日が「振り替え映画サービスデー」で、入場料が千円均一。おヒマなら、いらしてくださいな。

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