メイド・イン・神保町②
また神保町の続き。
右のCDは、神田古書センターの階段に貼ってあったポスターで知った。『古本屋のワルツ』というタイトルと演奏する三人組の楽しそうな表情に心惹かれ、このビルの最上階にある中古専門店富士レコード社にて購入。
演奏は黒船レディと銀星楽団というグループで、列車に置き忘れた本を古本屋で探す中年男の物語が、軽快に歌われている。昨秋の「神田古本まつり」に合わせてリリースされた神保町発信のCDとのこと。この街に相応しい、どこかノスタルジックで幸福感に満ちた歌の数々。
もう一枚はクラシックの歌手による往年の昭和歌謡や映画挿入歌。ひた隠しにしてきたが、実はこのCDにも入っている『夢淡き東京』という歌をとてつもなく好んでいる。サトウハチローの詞も良いが、曲の真ん中あたりで明るく転調するところなんかゾクっとくる。私の数少ないカラオケのレパートリーで、同世代以下にも素晴らしさを認知させるべく、過去2回だけ披露してみた。だが、懐メロ=ダサイという偏見を打破できるだけの歌唱力を持ち合わせていないためか、どうにも反応が冷淡。しつこく歌い続けてじじムサイ奴と思われるのも癪なので、今では封印してしまったが。
明朗快活一辺倒の本家・藤山一郎の『夢淡き東京』より、ピアノを伴奏に正調ソプラノの発声で歌われたものは、さすがに凛として調べ高い。このCDは数年前に発売されたが、買おうかどうか迷っているうちに、たちまち廃盤。今回、たまたま中古ショップでめぐり会えたが、マニアックなものになればなるほど再流通のチャンスは少なくなる。大して値の張らないものなら、躊躇せずに即効でゲットした方がいい。サイクルが早い世の中、あれよあれよと消え果ててしまうから。
この日、面倒だが神保町から神楽坂まで歩き、不二家神楽坂店限定〈ペコちゃん焼き〉を買いに行った。以前、散歩ついでに食べてみて、とても美味しかったので。数日後にTVのニュースを見ていたら、あれま、不祥事のあおりでこの店まで無期限休業。ぎりぎりセーフ。一寸先は闇だ。
今日あるものが明日もあるとは限らない。映画館だって、この先どうなるのやら。 DVDなんて待ってないで、どんどん映画館で見ましょうね!










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